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GM(提督):bottle 開催予定日:10月3日(金)の2200~2500より開始致します。 卓場は「どどんとふ むせる」を予定しております。 ・ストーリー きみたちはとある鎮守府に所属する艦娘たちだ。 ある日、きみたちの元へ古ぼけた懐中時計を持った艦娘が訪ねてきた。 その艦娘言う。「助けて欲しい」と。 「過去にあった“悲劇”を、どうか防いで欲しい」と。 きみたちはその“悲劇”を防ぐため、過去へさかのぼることとなる――。 PL名簿(使用キャラクター/PL名/レベル) PC1:蒼羽(瑞鶴) PC2: PC3: PC4: ・レギュレーション プレイヤー人数:4人限定 ルールブック:着任の書(必須) サプリメント:建造の書・壱、建造の書・弐(必須) レベル:初期作成ないしはレベル1に限る。当然ではあるが別府と金剛改二はこっち出禁な(震え声) ◯備考(READ ME) 1サイクル1戦闘 高速卓。バシバシ進めて行きますが、RPはお好きにどうぞ。(メインをRP用、判定を判定用のタブで区切って進行すると思います) (シャカマンダラは)ないです(半ギレ) ・連絡帳 参加希望者はこちらにどうぞ。 使用キャラクター及びそのURLを書き込んで頂ければ幸いです。 卓が生えてればとりあえず投げる。それが私の流儀。 http //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYutr7Dww -- (四季) 2014-09-29 20 42 18 ハイコンばっかだったので参加しまする。 http //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYhISFEQw -- (ソリット) 2014-10-01 22 23 49 参加希望投げます、弥生希望ですがバランス悪いなら変更します。 http //character-sheets.appspot.com/kancolle/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYs5C4EAw -- (Bloom) 2014-10-01 23 52 19 シナリオ中に手に入った機銃、余っておりますので欲しい方、どうぞ。 -- (蒼羽) 2014-10-06 10 55 43 名前 コメント すべてのコメントを見る
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艦娘はいい。 特に空母は最高だ。 あの飛行甲板の雄々しき姿、そして艦上機を次々に送り出す様はまさに爽快だ。 艦隊戦であっても飛行機の力が必要になる。 初めて空母を艦隊に配置したときの飛行機による爆撃、雷撃の破壊力には心震えた。 空母は戦の要だ。 し・か・も! 皆真面目でおしとやかで要領いい娘だ。 彼女らと出会えたことを僕は神に感謝したい。 そう。 真面目で。 「提督ぅ~ごめーん寝坊しちゃった。皆もう出撃(で)ちゃった?」 おしとやかで。 「うう、二日酔いしちゃった。うううっ、バケツバケツ…」 要領のいい。 「結構でちゃった。バケツ五個!新記録だぜ。」 彼女らに出会えたことを僕は神に感謝したい。 「おいおい照れるぜぇ~」 「お前をのぞいてなあ!」 そんな比較的いい娘が多い空母の中にも一人、例外がいる。 隼鷹だ。 「あのさあ…僕言わなかったっけ?06;00時をもって沖ノ島へ進出するって…。」 「あー。」 「あー。じゃないよ。我が鎮守府始まって以来の大戦だよ?他の皆もう出撃しちゃったよ?」 「飛鷹も?」 「うん。」 「今何時?」 「06:30」 「間に合うかな?」 「低速艦じゃむり。」 「しゃーねーな。提督、酒に付き合ってよ。階級中佐だっけ?いい酒あるでしょ?」 なにいってんのこいつ。反省する気ゼロじゃん。てかまだ飲むの? 「残念だが海軍学校出たての貧乏提督なんでね。そうゆう類、買う余裕なんかありません。指令室がいまだにぼろ和室なのもそういう理由。」 本当はピカピカの部屋じゃ落ち着かないからなんだけどね。小物くさっ。 「わかったならさっさと帰ってくれ、あと始末書な。覚悟しt」 「ここだ!」 ばばっ、と隼鷹は足元の畳をひとつ返した。 「ビンゴ!」 「マジかよ」 そこは僕の酒の隠し場所だった。 「はっはっは~旨い酒だあ、初めてのんだぜこんなの~いつものんでる安物とはわけがちがうぜ。あ、提督も飲んで。」 「…」 僕、威厳ないのかなぁ…。泣けてくるわ。 「なにふてくされてんのさあ。しかしいけずだねえ、こんな旨い酒を一人占めするなんてな~二人で飲んだほうが二倍旨いって。」 「減る量は十倍だがな。」 「かもな。」 ふふん、と隼鷹は鼻をならし酒をあおる。 いいのか軽空母一人にこんな横暴を許して。いやよくない。 隼鷹は完全に僕を舐めてやがる。 鎮守府ひとつ任せられる提督の威厳を取り戻してやる。 同じ空母の風上にもおけないこいつにじいいっくりお灸をすえてやる。 いくぞ。 僕は一升瓶の酒を手に取り一気にあおり… 「っぐ…っぐ…っぐ………」 飲みほした。 「おお!やるねえ!ラッパ飲みとは!すごいすごい!」 「隼鷹!」 僕は立ち上がり、瓶を投げ捨て、咆哮した。 隼鷹はすわった目でこっちを見ていた。 「いまからお前に懲罰をあたえてやるからなあ!遅刻に始まり、さらには僕のプライド…んぐっ」 「んっ」 一瞬だった。 隼鷹はいっきに接近して キスをしてきたのだ。 不意を突かれた僕の口内に彼女の舌が滑り込む。酒臭いと感じたが不快ではなかった。 「ちょ…じゅんよ…ちゅううう…」 「んちゅ、ぢゅるるる、にゅるる、にゅっちゅ、」 酒により潤滑になった舌が官能的な音を生み出す。 口からあふれ出した涎が僕の顎を伝い、足元に小さな水たまりを作る。 これでもか、というぐらいねっとりとした接吻は僕の理性を溶かしていく。 ようやく、ようやく、ようやく、 隼鷹の唇は僕から離れて行った。 足がふるふる震える。 「ああ…」 情けない声が漏れる。 「ふっふーん。提督、さっきの威勢はどうしたのさ~。…ちょっちからかいすぎたかな…。」 隼鷹は僕をそのまま押し倒した。 隼鷹顔が近づく。キスのときは意識してなかったからわからなかったが顔が真っ赤だった。 ただ単に泥酔してるからか、それとも。 「提督さ、アタシのこと、どう思ってるの嫌い?」 僕は何か言おうとしたがあいにく頭も舌も回らない。 「アタシはさ、提督のことキライじゃないよ…?最初はさ、ナヨナヨしててあんましだったけど 結構命令とか的確だし、出撃のときもなるべくアタシたちを危険にさらさない采配してるし、気づいたら横目で追ってるアタシがいて… こんなのアタシのキャラじゃない!って思ったんだけどさ。なんでかな。」 隼鷹はつづける。 「何度も自分の思いをぶつけようとしたよ?でもさ、なかなか前に踏み出せなくって、いつもみたいにからかっちゃって…。 今日チャンスだと思ったんだよね。大きな作戦があるって聞いたからさ、たぶん二人っきりになれるかなって。 私がいなくっても飛鷹がいくならそっちも多分大丈夫だしさ。寝坊なんて嘘。むしろ寝れなかったぐらい。」 つづける。 「提督、だいすき。」 隼鷹のこんな顔初めて見た。 いつもの飄々とした面影などどこにものこってない。 顔を上気させて、眉を八の字にして、目をうるわせて、声はとてもたよりない。 僕は股間が熱くなるのを感じた。 僕の主砲はギンギンに張りつめていた。 隼鷹もそれに気づいたようだ。 隼鷹は子供の頭をなでるようにズボン越しに僕のそれをなでた。 まずい。非常に。 「提督、ここ苦しそう…。アタシがやってあげるよ…」 隼鷹は僕を押し倒している状態から後ろへずれて僕の股間に顔を近づけ、ファスナーを開けた。 肉欲の権化がびいいいいんと飛び出す。 「わ…おっき…こんなに」 「初めてなのか…」 「悪い…?」 「あの無駄に慣れてたキスは?」 「飛鷹とやってたから」 なにやっとんねんこいつら。 隼鷹は一瞬戸惑っていたが意を決したようにソレを口にふくんで、、しごきはじめた。 「ん…ちゅ…んんん…」 さっきのキスのような積極性はどこへやら、未知との遭遇にすっかりダメになっていた。 「無理するなよ」 「無理なんか…ちゅうううう…」 しかし、センスがいい。もう慣れてきたようだ。 「ーーーーーぢゅう、ぢゅ、ちゅ、じゅるうう、んっ…っうんっ…ちゅううう…はあああ…ひもちいい…?」 「ああ、いいかんじだ……あーイキそう…。」 「んちゅ、ちゅ、い、イふってなに…ん、ンんんんんーっ!」 ナニから口を離さなかった隼鷹に精をぶちまけた。 「ええええ…にがいいいい~…」 「まってろ、ティッシュティッシュ…」 「はやくぅ…うううううううう!!!」 隼鷹、本日バケツ六個目の消費であった。 「もう、今日はキスできないね…」 「そうだな。」 「ねえ、その、返事、きかせてよ」 「うれしいよ。けどな、出撃をバックれるはよくないかな。」 「やっぱ…そうだよね」 「僕はお前の態度は気に食わないが、実力はかなりのものを持ってるとおもう。今回の作戦だってお前と飛鷹を中核として戦う予定だったんだよ。 代わりは龍驤がうけもったけど、まだ彼女は発展途上だし正直不安なんだ。僕は出撃を取りやめたかったが軍の命令には従わなければいけないからね。」 「ごめん。」 「沖ノ島は敵艦にすごい戦艦がいるらしいんだが。龍驤、大丈夫かな。」 「ごめんなさい。」 「一人身勝手な行動をとるとと全員が危険な目にあうんだ。クサイ台詞になっちゃうけど僕たちは一つにならないと敵に勝てないんだよ。」 「ごめんってば…」 「だからやっぱり軍規にそむいた隼鷹さんには僕自ら罰を与えないといけないかな…。」 「え…」 今度は僕は隼鷹を押し倒した。 服のひもをほどき胸を露出させる。 隼鷹は無抵抗だった。 「んんっ、はずかしいよお…」 大きさと美しさを兼ね備えた素晴らしいおっぱいだった。 やはり空母の母性あふれるおっぱいは最高だぜ!龍驤…?しらない娘ですね…。 いてもたってもいられず僕はひとつ、口にふくみ、なめる。 「やあぁ…ぁいや…ひゃ…」 甘い吐息が漏れる。 もう片方のおっぱいも手でいじくる。 「ん…おっぱい、いい、きもち、いい、よ」 甘噛む。強くつまむ。 「きゃゃあ!…んっふうんんああああああああああ」 これぐらいでいいだろう、次は…。 隼鷹のからだのすべてが露わになった。 下半身もまた、きれいだった。 足は長く肉つきがいい。それに秘部には毛が生えてなかった。処理しているのか、天然か。 「ていとくぅ……。」 秘部からとろりと液がこぼれた。 僕はそれを舐めとる。 むわりと女肉のかおり。 「んんいいいいいいいい!!!!」 少し舌でふれただけで物凄い感じ様だ。 このままクンニもいいと思ったが、ある名案を思いついた。 空母だからできること…。 「隼鷹、お前今飛行機だせる?」 「はあ、はあ…え?なんで」 「いいからさあ」 隼鷹は脱いだ服と一緒に置いておいた巻物を開き、一機、手のひらサイズの天山を生み出した。 「だしたけどどうするの?」 「こうするんだ。」 僕は天山を隼鷹の秘部に押し当て、発動機を入れた。 天山の火星エンジンがうなりをあげる! ぐうううううううううううううん!! 「ひゃあああああああああああああああん゛ん゛ん゛ん”ん”ん”ん”んんんんんんんんんんんん!!!」 プロペラが体に当たらないように気をつけて… 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”びいいいいいいいいい!!!!!!」 腹の燃料タンクをくいこませるように… 「ひぐううっ、、いくぅいくいっちゃあああああああああああああああああ、、はああああああああああああああああああああ!!」 隼鷹は体を反りかえらせ盛大に果てた。 大量の愛液が僕にかかった。 天山は水没してこわれた。 「はあ…はあ…はああああ…じゅる…」 隼鷹はもはや虫の息だった。 目は虚ろ。涎は垂れ流し。 体はびくびくと痙攣している。 だが僕の一転攻勢はまだ終わらない。 先ほどの乱れっぷりをみせられ僕の主砲はもう戦闘モードだ。 「夜戦では空母役立たずだから…乗り切る訓練がいると思うんだよ。」 「あ…うん…きて、へぇき…だからぁ」 まわらない呂律は僕をますますその気にさせた。 「いくぞ。」 ず…ずずず。。。ずん。 大量の愛液が潤滑油となりすんなりと隼鷹は奥まで僕を受け入れた。 「んっはああ…あああああん」 結合部からあふれる液の色に赤が溶け込む。 「初めてなんだろ…大丈夫か?」 「へぇきだから…動いてもいいよ」 なんて健気! 「じゃあ、動かすぞ」 いろんな液体が混ざり合ったずるずるしている。 奥まで差し込まれたソレを途中まで抜いて、 「んんん…」 差し込む。 「ひぃいん!!」 はやく。 「んっ!!んんっ!!はああっ!んひっ!!ひゃあっ!!んんっ!!」 もっと。 「はひっ!いいっ!いいよっ!きもちいぃ…っ!もっと!もっとおぉ…」 はげしく。 「はげっ!提督っ!はげしっ!!提督っ!ていとくぅ!んんんん!!!!」(禿げ提督?) やばい。止まらない。もう隼鷹、を犯すことしか考えられない。 ただ、機械的に、う、ち、つ、け、る。 「んんっ!!ははああ!!いいやあ!…動っひいいん!」 猛烈な射精感がせまるるる!! 「あぁあっぁあ!好きぃっ、てーとくすきぃ、ひゃあああ!」 「っく、射精すぞ!」 「きてっ、きてっ、、あたしも、もうっ、無理!んん!いくううううううううううううううう!!!」 「只今戻りましたていと…。」 「あ」 飛鷹…!!!!! くそ!射精コントロール! せず。 「はああああああああああああああああああああああああああああああんん」 「えーと、戻るの早すぎじゃない?」 「陸奥さんの第三砲塔が謎の爆発をおこしまして大破、さらに、その爆発に扶桑姉妹が巻き込まれてお互い中破。やむなく撤退しました…。」 あら、あらあらぁ 不幸と踊ちゃったか…。 「それよりですよ?なーにやっちゃってんですかね。裸で。」 「あ…そのーこれはねー…」 「隼鷹のこんな顔や声初めて…。こんの破廉恥提督ー!」ポーン ああ!飛鷹の頭からエレベーターが! おわり
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この司令室はこんなに広かったのか。 今夜私が寝るための布団を残して、机も棚も片付けた部屋は、ひどくがらんとしていた。 明日にはこの部屋を引き払い、そして…… 「司令官、郵送の手はずは整えてきた」 艤装を全て取り外した響が、秘書役として最後の務めを終えて戻ってきてくれた。 艤装を外して水兵服だけになると、元の年相応の少女としての顔がよくわかる。 ……明日には、この子はソ連に引き渡される。 今さら何を言っても、どうわめいても、何一つ変わる事ではない。 この子の戦時賠償艦としての扱いを拒否する権限など、今の私には、わが国には無いのだ。 「最後まで、ありがとう響。もう遅くなってしまったが、君も休みなさい」 己の無力さに痛む胸を無視して、響に声を掛ける。 明日は早いのだから、という言葉を危うく口に出すところで飲み込んだ。 明日のことを、あえて思い出させることはない。 「司令官……」 いつもなら、仕事が終われば特に躊躇もなく「そろそろ戻ってもいいかな?」と自室に帰る響が、物言いたげな目でこちらを見てくる。 まさか朝まで酒を酌み交わすわけにもいくまいが、茶の一つを出してゆっくりと話してやることもできないほど片付けてしまったことが悔やまれる。 「響、どうした?」 我ながら、間の抜けた問いかけだと思う。どうしたもこうしたもあるまいに。 「司令官。……お願いが、ある」 何気ない仕草で、響が靴を脱いで畳の上に正座した。 「……」 響がお願いとは珍しいな、などとは言えなかった。 軽口で済ませてよいことではないと、その顔が告げている。 「響」 「司令官、私は明日、ソ連へ行く」 わかりきっていることを、しかし、響は胸を張って言った。 それも、連れて行かれるではなく、行くと言った。 こういう子だ。強い子だった。 だが、 「しかし、貴方もご存じのはずだ。満州で、ソ連兵が何をしたのかは」 きりきりと胸が痛む。それが意味するところと、響にそれを言わせてしまったことに。 「ああ……、よく聞いている」 「私も同じことになるだろう。彼らが戦時賠償艦を丁重に扱うとは思えない」 氷のような表情を変えることなく淡々と告げる響の言葉を、私は血が滲むほど唇を噛んで聞いていた。 響は、私の無能さ、無力さを、罵倒していいはずなのだ。 泣き叫んで、殴りつけて、この愚かな司令官を射殺してくれてもいいはずなのだ。 いっそ、響がそうしたいと言うのなら、私はそれでもいいと思っていた。 「だからその前に、司令官」 血の気の薄い響の頬に、めずらしく紅が差した。それは、怒りではなく、 「…………私を、抱いて欲しい」 予想だにしない言葉に、私は呆然となった。 そのような言葉を掛けてきた娘は何人もいたが、響はいつも冷淡だった。 妹の雷や電が私にじゃれついたり、姉の暁が私に頭を撫でられているときでも、響だけは私に直接触れることなく、常に一歩引いて私に接していた。 「貴方は、けっして私たちに手を出そうとなさらなかった。他の鎮守府にいる提督の中には、娘を手籠めにする者も少なくなかったと聞いているが、貴方は違った」 「私は君たちの命を預かっていたのだ。そんなことができるはずはない」 無論、間近に接する若い娘たちの身体に欲情をもてあましたことはある。 それでも、そんなことをすれば戦場へ送り出す彼女達の命だけでなく尊厳までも傷付けることになる。 何が何でも、私は自らを律することにした。そうし続けた。 「貴方は優しかった。でも、それゆえに残酷だった」 その私を、響は静かに糾弾した。 「残酷、だな。そうだ、私は……」 「違う。違うのだ、司令官。私の言いたいことと貴方の認識には齟齬がある。貴方が残酷だったのは、皆を戦場に送り出したからではない」 どういう、ことだ。 はらり、と。 響の瞳から一筋、美しく光るものが落ちた。 「……これほどに、貴方に胸を焦がされながら、ついぞ、抱いてもらえることもなく、乙女のまま沈んでいくことが、皆にとってどれほどにつらいか、貴方は理解して下さらなかった……」 静かに、されど血を吐くように、響は告げた。 「皆、貴方の優しさを、立場ゆえの苦悩を、それがゆえの強さを、愛していた。 恋い、焦がれていた」 こんな、もはや老いたと言ってもいいような、無能な司令官をか。 などと、言えるわけもなく、私はただただ、響の告白に曝されていた。 今、私が自らを貶めることは、私に恋い焦がれていてくれたという、今は亡きあの娘たち全てを、冒涜することになると、さすがの私でもわかっていた。 「私と、同じように……」 常に一歩引いていたこの子の態度が、姉妹たちへの遠慮だったのだと、今更ながらに気づいた。 姉妹たちや、他の娘たちの思いを代弁してからやっと、自分の思いを告げるくらいに、この子は優しいのだった。 その響をして、死んでしまった皆のことをわかっていてさえ、ああ言わせることがどういうことか。 「私の身体は、まだ男を知らない。ソ連兵にいいようにされる前に、……せめて、最初だけは、貴方に……」 最後は、蚊の鳴くような声だった。 「響……」 「私の……、一生のお願い、です……」 三つ指を突いて、まるで新妻のように、最後は口調さえ改めて、響は深々と頭を下げた。 様々なものが頭をよぎる。 この部屋に来て、そして帰ってこなかった娘たちの顔が、幾重にも、幾重にも重なる。 君たちは、私を恨んでいるのだろうと思っていた。 それは、大きな勘違いで、そして、同時に正しかった。 今、こうすることは、抱いてやれなかった君たちを裏切ることになる。 私はこれでも、君たちを愛していたつもりだ。慈しんでいたつもりだ。 それは、今目の前にいる少女とて、例外であろうはずもない。 いや、誰か一人を贔屓してはいけないと思いながら、どうしてもそうしてしまっていた少女だった。 明日には露助たちの手に落ちて穢される愛しい少女が、こうして何もかも振り捨てて頭を下げている。 済まない。 心の中で、幾多のものに頭を下げる。 最後に身体を動かしたものは、義務感や哀れみではなく、枯れたと思っていた男としての衝動だった。 愛しい女が他の男に抱かれる前に、我がものにしたかった。 頭を下げ続けていた響の身体を抱き起こし、部屋に唯一残っていた夜具の上に押し倒した。 灯火管制で裸電球に絞った傘を被せていたため、部屋の隅は夜の闇が舞い込んでいた。 その暗がりに組み伏せた小さな身体は蜉蝣のように儚く見えて、ここまでやっておきながら、思わず手を出すのが躊躇われた。 だがその薄闇の中で、響は、うっすらと、だが、決して見間違えようがなくはっきりと、微笑んでいた。 私の暴挙を受け止めるように、許すかのように、待ち焦がれていたとでもいうように。 私は、その微笑みに応えたかった。 だが、決して壊したりしないように、そっと、数え切れないほど見ても見飽きなかった赤いスカーフに手を掛ける。 後戻りできないことをしているという自戒とともに、思っていたよりも、するりとほどけた。 響の服を脱がしているのだという罪悪感に、甘い疼きが混じることが否定できない。 そうだ、長きに亘って気づくまいと目を背けていたが、私は、傍にいるこの娘の身体に、女を感じていたのだ。 感じていたからこそ、今の今まで手を出せずにいたのだ。 だが、次を脱がそうとしたとき、私は酷く間が抜けたことに気づいた。 水兵服の脱がし方が、わからない。 士官学校卒以来、水兵服を着ることもなかった自分の経歴を、この時ほど恨んだことはない。 服を揃えるのも、洗濯をするのも、皆、任せっきりだった。 こんな身近にいる少女の服の造りさえ知らずに居て、少女たちの指揮を取っていたなど。 「司令官、ひょっとして……」 戸惑っている私を見て、響がいつも通りの察しの良さで声を掛けてくれた。 まったく、私はつくづく戦術指揮には向いていない男だったというわけだ。 「済まぬ。どうやったら脱がせてやれるか、わからん……」 それを聞いて、響はくすりと笑った。 妹たちを思わせるような、邪気のない笑顔だった。 「安心した。貴方が、そういう人で」 左手を後に突いて上半身を少し起こした響は、右手を襟元に持っていき、何かを解いたようだった。 それで、襟元から下へ、スカーフに隠れていた部分が半分まで開かれた。 なるほど、こうして首が通る大きさに広げて上から被っていたのか。 「あとは、脱がせて欲しい。貴方の手で……」 是非もない。本来ならばさきほどのことも私がやらねばならなかったのだ。 裾に手を掛けて、響が身体を任せやすいようにゆっくりと上げていく。 白い腹がだんだんと露わになっていく。 さらにその上までたくし上げたところで、下に身につけている真っ白い胸当てが覗く様は、途方もなく淫靡だった。 響の頭が襟を抜けるときに、響の視線が遮られた瞬間に、そこへ目が行くのを止められなかった。 胸当てとはいっても、サラシと大して変わらないほどに、それが守っている胸は慎ましやかだった。 上着を脱がし終えて、その胸当てに手を伸ばそうとすると、響はかすかに身をよじった。 「その……先に、スカートを」 この期に及んで順序も何も無い気もするが、今これから男に蹂躙されようとする娘心は、せめて溢れる羞恥を後にしたいと思うのだろう。 「わかった」 スカートの造りは私にもおおよそ推測が付いた。 暗がりの中で手で探ると、左の腰の辺りに釦があり、これを外すと腰回りが広がった。 響の後腰に軽く左手を回して、彼女が腰を浮かせやすくしてから、右手でスカートを引くと、その下から胸当てと同じ色の腰巻きとすら言えない小さな布が、申し訳程度にその場所を守っていた。 これで、響の身体の線がほとんど露わになった。 胸だけでなく、腰周りも細く、これから蹂躙することが許されぬほどに幼い身体だった。 艦娘たちは、その役目を背負った時から老いることが無くなる代わりに、成長することも無くなる。 男を受け入れることができるほどに、成長しているはずもなかった。 その無垢な身体を前にして、私は恥知らずなことに、途方もなく劣情を催していた。 ただの子供の身体ではない。 私が長らく、愛しく思い続けてきた、少女の身体だ。 堅く絞っていた褌の中が、ひどく窮屈になってきた。 今すぐにでも、響の身体を覆う布を全て剥ぎ取りたくなってきた。 だが、己が願ったこととはいえ、貞操を叩き込まれた大和撫子としての響の恥じらいを無残に壊してしまうことはできなかった。 私は二度三度と、大きく息を吸い込み、吐き出して、己を辛うじて抑え込んで、響の両脚を覆い隠す黒い靴下から脱がせることにした。 少しでも後にしてやらねば、響の心に覚悟も定まるまいに。 「……ありがとう」 どうやら、その判断は間違っていなかったらしい。 指の先に微かに触れる素足の感触は滑らかで、脱がせやすかった。 ふと、右足からするりと脱がせた靴下が絹であることに気づいた。 戦時下ではまず手に入らなかったであろう代物だ。 響は、最初から私に抱かれるつもりで、目立たぬ中で精一杯着飾ろうとして、こんなものを履いてきたのだろうということが察せられた。 そのいじらしさを噛み締めながら、左足からも靴下を脱がせ取る。 見たことのなかった響の素足は、愛らしい指の先まで細く細く、大人の女性のような肉感的な色香はまだ無かった。 いや、まだもなにも、ついぞ、得ることはなかった。 ただ、美しかった。 「さすがに、これは……」 恥ずかしいのだろう。 露わになった二本の脚を、その付け根を隠すかのようにぴたりと合わせて揃えていた。 貞淑な、愛らしい仕草だった。 わずか二枚の布。 それだけが、最後に響を守っていた。 どちらから脱がしてやるべきか迷ったかが、やはり上からだろうか。 しばし逡巡していると、響がおそるおそる声を掛けてきた。 「司令官は……脱がないの?」 言われるまで、私は自分のことをすっかり忘れていた。 士官服のままで、ここまでの凶行に及んでいたなどと。 だが、響としては自分だけが裸に近い姿なのに、私がそのままではおかしいだろう。 「そうだな、済まなかった」 言われると、服はひどく邪魔だった。 身体が響を欲していて、服など早く脱ぎ去りたかった。 だが、慌てて脱げば、響を怖がらせてしまう。 焦らさぬ程度に、できるだけ悠然を装って、私は上下を脱いで褌一枚になった。 響は、そんな私をしばらく呆然と眺めていた。 「どうした?」 「司令官のお体を見るのは、初めてだから……」 そういえば、水泳訓練のときでも響は居なかったような記憶がある。 他の娘らのようにはしゃぐのを嫌っていたのかと思っていたが、今にして思えばただの強がりだったのかもしれない。 「もっと若い男の身体ならばよかったのだろうが……」 「いえ……、逞しい、ご立派な身体です」 うっとりと、響が言う。 ついぞ、愛する少女一人守れなかった程度の鍛錬に何の意味があったのかと思っていたが、そう言ってもらえるのなら僅かででも鍛えていた甲斐もあったというものだ。 今すぐにでも、窮屈になった褌を脱いでしまいたかったが、まだ駄目だ。 今でさえ、これから起こることの恐怖を抑え込もうと必死になっているはずなのに、さらに見せつけようものなら、響の心を傷付けてしまいかねない。 そして、それ以上に、私は響の裸身が見たかった。 胸当てに手を掛ける。 ぴくり、と響の身体が震えた。 いいな、と目で問いかけると、響は微かに目を伏せて頷いた。 背中に手を回し、胸当てを留めている結び目に指をかけた。 ほどく。 あっけなく、その一枚は響の身体を放棄した。 「ああ……」 どちらからともなく、ため息が漏れた。 紳士にあるまじきだが、私は凝視することを止められなかった。 暗がりの中で、その身体はほのかに白く、輝いているようにさえ見えた。 その、露わになった響の胸。 淡い、房とすら言えない小さな膨らみの真ん中に、二つの小さな蕾が、精一杯に尖って自己主張していた。 彼女そのものらしく、愛らしく、美しかった。 「小さいから……そんなに見ても……」 かすかな灯りを背にしている私の表情はわかりにくいだろうに、女の勘で視線がわかるのか。 それとも、わかりすぎるくらいに、私が食い入るように見ていたのか。 「……美しい」 思わず、そんな言葉が口から漏れた。 よもや童貞の小僧でもあるまいに、こんな少女の膨らみかけの乳に、崇めたくなるほどの思いを抱くとは、我ながら下劣な純情さに呆れかえる。 士官学校を出たての頃、遠洋航海で港に寄るたびに上官に引っ張り回されて地元の色街に踏み込むことが何度あったか。 肌の色も白いのから褐色まで色々な女を抱いてきた。 大半は顔すら覚えていないが、それでも今の響より胸の小さい女を抱いた覚えはない。 そして、今の響よりも美しいと思った女を抱いた覚えもなかった。 幼い少女の身体に、あどけなさの隠しきれない面差しが、ギリシアの大理石彫刻すら及ばぬ宝のように思えた。 「貴方が……、そんなに嘘が上手とは、知らなかった」 照れているのか、瞳をわずかにそらしながら、そんなことを言ってきた。 それはそうだろう。嘘偽り無く、本心で言っているのだから、上手な嘘に聞こえるだろう。 嘘ではないと、言葉で言っても聞いてはくれまいか。 どれほどに私が、今の響に欲情しているか。 この身体を、誰にも渡したくないと願っているか。 それが叶わないことに、どれほどに煩悶しているか。 せめて、だった。 せめて、響の身体の全てを最初に手にする男は、私であろうとするのだ。 左腕を伸ばして、響の腰の後ろに回し、彼女が抵抗する間も与えずに抱き寄せた。 私の腕の中に、すっぽりと響の小さな身体が収まってしまう。 今このときだけは我が物となったその白い肌にそっと右手の指を伸ばす。 細い頬をなぞり、乱暴にしたら折れてしまいそうな首筋をなぞる。 凹凸の浮いた鎖骨からさらに下へと伸びた私の指が、淡い膨らみに掛かった。 握るほどの大きさどころか、摘むほどもない。 だが、少女のそこまでの肉よりも確かな感触が、指の腹に伝わってきた。 滑らかな肌をなぞる。 かすかに力を掛けながら、撫で回す。 右も、左も、ゆっくりとなぞっていくと、そのかすかな膨らみの輪郭がわかる。 艦娘の宿業に囚われなければ、豊かに膨らんでいたであろうと思わされた。 だが、この慎ましやかな身体はあるいは響の心根のようで、なぞっているうちに、響に触れているという思いが湧き上がってきた。 もっと、触れたい。 心の臓に近い方の蕾に、人差し指を伸ばす。 その先に、ほんのわずかに触れた。 一瞬だが響の身体がぴくんと撥ねた。 女の、反応だった。 もう片方の蕾にも手を伸ばし、今度は、もう少し強く押した。 膨らみとは違う確かな感触が伝わってくる。 それを、そっと人差し指と親指で摘もうとするが、摘めるほどには大きくなく、その先端をいささか強く擦ってしまった。 「あっ……」 それは、嬌声だった。 響の口から漏れたとは思えないほどに艶のある声に、私は背筋がぞくりとするほどの背徳感が降りて来て、褌の中で滾るのをやめてくれなかった。 もっと、もっと声を聞きたい。 今度は、押し込みながら摘もうとする。 「んんっ……」 今度の声は、艶に痛みが混じった。いかん、やりすぎたか。 「司令官……、少し、痛い……」 「ああ……、すまない」 「だから……、もう少し優しく、もっと……触れてほしい……」 ねだってきた。 しかし、手で触れていると、響を手に握りたいという衝動が溢れてきて留めようがなくなってきそうだった。 それならば、いっそ、そうしよう。 唇を響の蕾に寄せて、私はその先を唇でそっと咥えた。 驚いた響が反射的に身体を跳ねさせたが、私は両手で響の肩を押さえつけて逃がさなかった。 そのまま、吸った。 響が堪えきれずにあげる、甘い悲鳴が耳に心地よい。 少し吸って、唇の中で、その蕾を舌先でなぞる。また、吸う。 そうしながら、両手は響の身体をまさぐる。 肩から今度は二の腕や背中に伸ばし、触れる、なぞる、撫でる。 「司令官……、なに、も、出ないから……」 そんなことはわかっている。 わかっているが、だが、響の蕾を貪っていると、ひどく満たされている自分がいることに気づかされた。 こんな老いも見えた男が、幼い少女にそんな思いを抱くなどお笑いぐさだが……。 いや、男など、いくつになっても所詮そんなものかもしれない。 艦が全て娘に限られるのは、我々のような情けない軍人たちの、愚かな懸想の結果なのかもしれないのだから。 それも、新兵から元帥まで揃いも揃って。 そんなことを内心で言い訳にしながら、乳が出ないとわかっている幼い果実を吸う。 右も、左も、時折舌で嬲ることを混ぜながら、そのたびに響は身体を震わせてくれる。 だが、やがてそれだけでは満足できなくなってきた。 この身体が、何者かに侵される前に、全てを私のものにしなければという、義務感のような思いに駆られてきた。 それは、乙女の純潔だけではなく、響の全てをだ。 そう思った私は、響の身体中を撫で回すだけでは飽きたらずに、蕾の周りに舌と唇を這わせていった。 膨らみの外輪から、脇の下を通り、か細い二の腕から右手の指の先まで。 「司令官……それ、は……」 最初は、私の愚行に驚いて、響は手を引っ込めようとした。 だが、その手をそっと、しかし逃れられるほどに強く握って止める。 「響……。そなたの全てを、私で染めておく」 あえて、何かが起こる前にとは言わずにいた。 こうしてやり始めるときから、わかりきっていたことだ。 「それなら……」 と、響は何か言いたげな顔をした。 指を泳がせて、唇を振るわせて……ああ、そうか。 まったく、そんなことも忘れるくらいに、私は彼女を貪っていたのか。 順序がまったく逆だった。 「そうだな。すまない。先にそうすべきだったな」 響のおとがいに指を添えて上向かせる。 どうしても身長差があるから、私が覆い被さる形になった。 白無垢を着せてこうしてやることができていれば、何もかもが違っていたのだろう。 誰かを贔屓してはならないなどという私の思い上がりが、結局は、何もかもを不幸にしたのか。 だが今こうして、深くなってきた夜の闇の中で私を見上げてくる響の姿は、白無垢さながらに美しかった。 白い柔肌は言うに及ばず、姉妹全てを失った悲しみで白くなってしまった髪さえも、今こうして見れば、彼女によく似合った。 間に合わなかった婚礼のつもりで、私は、彼女の唇に接吻した。 響の唇は見た目通り厚くはないから、さほど押しつけた時に深みはない。 だが、柔らかく、暖かく、芳しい。 驚いたような響の吐息を吸いこんだのか、鼻腔を甘くくすぐるような匂いがする。 芳醇な匂いを放つ青い果実を目の前にしているのだから当然だろうが。 唇だけで満ち足りなくなり、舌先を差し入れる。 フレンチ・キスと言うのだと、欧州留学の折に身につけた下らない知識が頭の深いところから浮かび上がってきた。 驚いたらしい響がかすかに身動きしたが、すぐにこちらの意図を察したのだろう。 唇にかかっていた力が抜けて、私の舌は響の口の中を侵し回ることができた。 響の味だと同時に、響が私を味わっていると思うと、妙な気分だった。 私はこの若々しい果実を味わっている果報者だが、こんな枯れた男を味わっている響はどう思っているのだろう。 そんな頭に浮かんだ疑問を察したわけでもないだろうが、差し入れた舌先に、濡れた感触が絡みついてきた。 あまつさえ、絡みながら舌を遡って、私の口の中にまで入ってきた。 もっと味わいたいと、言わんばかりに、しばらく、息をするのも忘れて啄み合った。 先に息が続かずに音を上げたのは響だった。 これで私の方が先に息を切らしていたらあまりに格好が付かない。 海軍士官学校で鍛えた肺活量が、こんなところで活きるとは思わなかった。 「髭が、くすぐったかった……」 まさか味がどうだったかと聞くわけにもいかなかったが、響は、少しはぐらかすようなことを呟いた。 そういえば、朝方髭を剃ってからなので、少し響の頬に刺さったかもしれない。 「髭は、いやだったか?」 接吻が嫌だったかとは聞けず、そんな尋ね方をした。 「いいえ。悪くない感触でした。……もっと」 接吻ではなく、髭の感触を名目にして、私たちはまた唇を合わせた。 それを、息が切れるまで繰り返す。 今度も、響の方が先に息を切らせ、もういいかと思ったが、響はまたもねだってきた。 都合、合わせて、四度。 終わったときには、水から上がってきたときのように二人とも荒く息を繰り返していた。 啄んでいるときには息ができないのに、まるで水中で空気を求めるかのようにお互いを求めているのだから、不思議なものだ。 さすがに酸欠で、姿勢を維持することもできず、夜具に背中から倒れ込む響の背中をそっと支えながら横たえさせた。 さしずめ、俎板の上の鯉のようにさえ見えた私は、どうかしている。 存分に味わった唇の周りの、頬や耳、瞼や額を、なぞり、接吻の雨を降らせた。 一カ所残らず、私が触れた跡を残すように。 響は、時折身じろぎしながら何も言わずに、私がまだ接吻していない顎や首元を自分で指さした。 言葉を返すこともなく、私はその指示に応える。 髪の毛一筋一筋までは舐ることは難しかったが、全てに触れておこうと、幾度も幾度もその長い髪を指で梳いた。 絹の糸でさえ、この髪には及ぶまい。 かつては姉の暁と同様に漆黒だった髪はこうして白銀になってしまったが、この色には、その姉妹を失った悲しみが込められているのだ。 顔の周りを撫で終わると、私は響の身体を下へ下へと侵略していった。 服の上からでもわかっていたが、裸にするとなおのこと細すぎる腰は罪悪感を呼び起こさせる。 そんな中に、小さな臍があるのが、愛らしかった。 その下には、辛うじて最後に残った一枚の布がある。 その布を取り去ったら、私の自制もそこまでだろう。 辛うじて堪えて、為すべきことを先にしようとする。 ふともも、などとはとても呼べない、幼い少女らしくすっきりと伸びた足のうち、右足を膝立たせながら、表も裏も指と唇と舌でなぞっていく。 膝裏も、ふくらはぎも、その感触を私の脳裏に刻みつけるように触れていく。 足の指を舐めていると、かすかに塩気と、汗の匂いがした。 だが、それすらも芳しいと思えてしまう。 私の中に乱歩の小説のごときこのようないかがわしい嗜好があったとは。 つくづく、あの娘たちに手を出さずにいてよかった。 手を出せばきっと、私はそれに溺れきってしまい、あの娘たちを壊してしまっていただろう。 「司令官に……、こんな、こと……」 私が響の足の指を口にしていると、私を足蹴にしているような体勢になることに響は気が引けているのか、恥じらうような顔を見せた。 男を足蹴にしてよいなどと、教わっては来なかったのだろう。 響に教え込まれた大和撫子としての慎みがわかって、私はなおいっそう愛おしくなった。 「私が、そなたを味わいたいのだ」 「……はい」 そう答える響の顔が嬉しそうなことに、私は救われた。 右足を舐り終えて、今度は左足を先の方から舐めていく。 隈無く、全ての新雪を踏み荒らし尽くすように。 左の股まで舐めて撫で終えてから、響の背中も蹂躙すべく、その細い腰に手を掛けた。 言わずともわかるのか、響は私が力を掛けるよりも先に、くるりと身体を翻す。 細すぎる背中が目に入り、そして、私はそのとき間違い無く、心臓が跳ねるのを覚えた。 わずかの布きれに覆われた小さな尻がこうして私に向かって突き出されるのを目の当たりにして、私ははっきりと、この娘を孕ませたいという衝動に駆られてしまった。 ひどく動物的で、暴力的な衝動だった。 欧州女で、尻の大きな女などいくらでも見て来たはずが、その今まで見て来たどの女に対しても抱いたことの無かった、はっきりとした生殖衝動だった。 否応なく、褌の中が固くなる。 そろそろ、我慢も限界に近くなってきた。 響がくすぐったがる声を聞きながら、背中を撫で舐め終える。 これでもう、響の身体で触れていないところは、最後に残った布一枚の下だけだ。 既に、私は響の身体を組み敷いていた。 無理やりにでもこの布を剥ぎ取って、獣のように交わりたかった。 だが、幼い響の身体にいきなりそんなことをしたらどうなるか。 この後に響を待っている運命がそれだとしても、せめて最初の交わりくらいは、優しく抱いてやらねば、今こうして私が生きている意味すらもない。 そう己に言い聞かせて、獣の衝動を辛うじて抑え込む。 ゆっくりと、身体を開いてやらねばならぬ。 今まで交わったどの女にしたよりも、もっと。 「響……」 そっと身体を抱きかかえて、仰向けに横たえさせた。 じっと私を見つめてくる響の瞳を見つめ返しながら、取るぞ、とは言わなかった。 わずかに睫毛を動かして、響が頷いたように見えたのを確認してから、その最後の一枚を取り去った。 予想はしていたが、その下には一筋の翳りもなかった。 わずかばかり膨らんだ割れ目はぴったりと閉ざされて、おそらくは自分で弄んだことすら無いのだろう。 女陰とは、こんなにも美しいものだったのか。 壊してはならない儚い硝子細工のようなその姿に、しばし、私は陶然と魅入っていた。 こんなところに、入るはずもないものを入れようとするのだ。 指の腹を当ててみると、硝子細工ではなく、柔らかく暖かい肉の感触だった。 まだ何者にも侵されていない、閉ざされた、穢れのない感触だった。 私の爪が伸びていないのが幸いだった。 まず小指の先を、割れ目の入り口にそっと差し入れてみる。 ぴったりと閉ざされていて、固い貝を開いてみるような感触だった。 いきなり力を加えては駄目だ。 少しずつ、響が痛がらないか確かめながら押し込んでいく。 それでも小指の第一関節まで入れるのがやっとだった。 それ以上はとても開きそうにない。 手首を返して割れ目の上側をなぞりながら、一度そっと指を抜き取る。 そうしてからまた差し入れて、また抜く。 一度目よりは二度目の方が、ほんの少しだけ深く入った気がする。 少しずつ、少しずつ、響の身体を開いていく。 何十回目かで指を抜こうとしたときだ。 「…………っっ!!」 響が弾かれたように首を仰け反らせた。 「響……?」 「し……れい……、いま、の……?」 響は戸惑った顔を見せた。 痛みを覚えた風ではなく、むしろ、自分が今し方初めて味わったものを咀嚼できずにいるという顔だった。 ようやくに響の幼肉に隠された陰核に触れることができたのだろう。 響にとっては、自分の身体にそんな感触を受けることができる部位があることすら知らなかったのかもしれない。 幼い身体にこれから刻み込むその感触が、せめて苦痛ではなく快感として記憶に留まってくれることを、願わずにいられなかった。 「響」 触っていいか、とは聞かなかった。 響も、やめてとは言わなかった。 ただ、核を私の指の腹が擦るたびに、声を殺して身体を震わせる。 はしたない声を上げるのが恥ずかしいのだろう。 私は、もっと声を聞かせて欲しいと思っているのだが、無理強いはさせたくなかった。 やがて、繰り返していくうちに、うっすらと湿り気を帯びてきた。 それでもまだ、入れるには到底足りるものではなかった。 生娘の響を傷付けずに済むとは思えなかったが、それでも濡れているとすら言えないこんな姫洞にねじ込んだらどうなるか。 「司令……官……?」 しばし思案に耽っていた私を訝しんで、響が声を掛けてくる。 「大丈夫だ、響」 何が大丈夫なものかと自分を嘲笑いながら、響の立てた膝を両手で開かせる。 響は身についた慎みのせいか、反射的に膝を閉じようとしたが、歳は食っていてもこれでも海軍士官の私に勝てるような力は無かった。 開いた膝の間に頭を入れて、響の下の唇に口づけした。 「し……司令!?……汚い、です……そこは」 「どこが、汚いものか。こんなにも美しい……」 一度唇を離し、響の非難に対して嘘偽りのない思いを口にする。 また口づけし、割れ目の間に舌を這わせ、唾液を垂らしていく。 だが、一方的に攻め立てているつもりはなかった。 かすかに感じる塩の味と、潮の匂いにも似た響そのものの香りが、舌と鼻腔から私の頭を蕩かしていく。 熟した女とはまるで違う、瑞々しく、若々しい、響の、味と、匂いだった。 脳髄が蕩けていっているのに、身体の下の方には熱く血が巡っていることがはっきりとわかる。 ただただ、精を放ちたいという少年の頃のような欲求が、この枯れた身体に残っていたとは。 痛いほどに陽根が固くなっていた。 これではますます響の中に入れるのは難しいかも知れないと頭のどこかで思いながら、もう我慢ができなかった。 褌を解き、今まで隠していたものを響の前にさらけ出した。 「……っ!?」 怯えたのも無理はない。 元々、同期の桜たちと風呂場で比べて、大きさでそうそう劣った覚えもない。 ただでさえそうなのに、私自身、こんなにも強く猛ったのはそれこそ初めて女と交わったとき以来だろうか。 そんなものを、生娘の前に突きつけるのはやはり残酷だった。 これがお前を刺す槍だぞと、喉元に突きつけているようなものではないか。 いっそ、見せることなく響が何も分からないままに貫いてやる方がよかったのか。 「これが……殿方の……」 屈み込んで、一思いに差し入れようかとした私の動きを、差し伸べられた響のたおやかな手が留めた。 おそるおそるという仕草で、そっと私の竿に触れてきた。 その白魚のような手が、赤黒く膨らんだ怒張に触れると、それだけで何か清められたような気さえしてくる。 おずおずと顔を近付け、まじまじと見つめてくると、さすがにいささか気恥ずかしい。 と、毒気を抜かれたような私の男根に、柔らかく湿った感触が走った。 驚いたことに、響が、先端の割れた鈴口に舌を伸ばして舐めたのだ。 先ほど怯んだことを気に病んでのことだろうか。 しかし、一度ではなく、二度、三度と舐めてくる。 まるで、子猫が水を飲むかのような愛らしい仕草で。 「響……そんな汚いもの、口にしてはいけない……」 商売女に無理やり咥えさせたことは何度かあるが、こうして見下ろす光景は、そのときの記憶とはまるで違っていた。 響のような美しい少女の、睫毛を伏せたような表情と、その眼前に突きつけられた私の醜い欲望の塊とが、無様な、あるいは見事な対比に見えて、その表情を一層美しく見せていた。 「どこが、汚い……。こんなにも、逞しい」 世辞にしても先ほどの私の言葉の意趣返しにしても、冗談が過ぎると思ったが、響は、それが嘘ではないと告げるかのように、一度口から離し、赤黒い竿元まで頬ずりさえした。 そして、なんということか。 響の小さな唇がめいっぱい開かれたかと思うと、私の欲望の先端がその中に飲み込まれた。 柔らかく湿った中に怒張が浸されて、その感触になおのこと膨れあがる。 響の口の中は小さく、上あごと舌とに挟まれて窮屈なのがなおのこと心地よい。 その中で、健気にも私の幹に快感を与えようと、瑞々しい舌が前後して私の裏筋を刺激する。 先端しか飲み込めていないのが気がかりなのか、無理にでも喉の奥に押し込もうとしているのがわかる。 たどたどしい動きながら、なんとか歯を当てないように気を使っていることがわかる。 むろん、初めてなのだろう。 だが、響がそもそも陽物を咥えるということを知っていたことが驚きだった。 「こんなことを……どこで」 商売女のような技巧は無い。 しかし、小さく湿った中でその舌が動き回るだけで、たっぷりとした唾液とともに私の竿に絡みついて、えもいわれぬ稲妻めいた感触が私の下半身を浸す。 「それは……秘密」 呼吸をするのを忘れていたのか、荒い息を継ぎながら、響は少しだけ謎めかして答えた。 「誰が教えたかは……、聞いた皆が全員、水底まで持っていくという約束で、教えて貰ったから……」 意外な答えが、返ってきた。 とすると、私が想像すらしなかった誰からしい。 ふっと、笑いたくなった。 笑う資格など無いとわかっていても、笑いたかった。 あの娘たちが、私に黙って、そんなささやかでひめやかな秘密を抱いていたことが、嬉しかった。 そんな感慨に耽っていると、ふと、不思議な感触がした。 咥えたり、舐めたりとかいがいしく仕草を繰り返している響だが、それだけではないような気がしたのだ。 まるで、南方の女宿で、何人もの娘を同時に相手したときのような……畳み掛けられるような感触が、私を予想外に昂ぶらせた。 そんなことがあるはずがないのに。 物思いに没頭していたのがまずかった。 気がついたときには、込み上がってくるうねりのような衝動が止めようのないところまで来ていた。 「ひび……き、離せ……」 聞こえなかったはずはない。 響は、それを聞いて、私の竿の根本をしかと掴み、小さな口で喉まで飲み込まんばかりに深く咥えた。 女陰の奥を突く感触にも似た響の口の奥は、暖かく私を迎え入れた。 駆けあがってくる輸液の奔流がもはやどうにもならぬままに、男の衝動を鼓動とともに脈打たせる。 小さな肉の中に包まれながら、私は許されたような解放感のままに、思い切り精をぶちまけていた。 こんなにも激しく放ったのは、もう何十年ぶりか。 一度の脈動で響の口の中にどれほど放ったのか、考えることも出来ぬほどの紫電めいた快感に私は燃え尽きるほどの喜びを味わっていた。 ただ、健気にもしかと握って離すまいとしていた響が、あまりの量に耐えきれずに咳き込みながら口を離してしまい、その口から涎のように白濁が滴り落ちる前に、その響の眼前で、第二射を炸裂させてしまった。 止めようがない。 第三射、第四射と、私は響の顔といい、頭といい、ありったけの精をぶちまけてしまっていた。 誤ってではない。 私は確かに、美しいものを穢す暗い喜びに良心の呵責すら悦に入って味わっていた。 精を顔にぶちまけるなど、南方の商売娘にさえしたことはない。 そんな所業を、ずっとずっと、慈しみ、守ろうとしてきた最愛の娘に行っていた。 「響……」 何度目かの脈動で、ようやく砲弾が発射されなくなったようだった。 目の前には、白く美しい髪と顔に、私の汚濁液をありったけ浴びせられた響の姿があった。 精を放った後に訪れる特有の後悔があった。 やってしまったことへの後悔があった。 にも関わらず同時に私の中には、これだけの精を、どうして響の胎の中にぶちまけることができなかったという後悔すらも併存していた。 若い頃ならばいざしらず、一晩に二発もやった最後の記憶は何年前だろう。 響が露助に穢されて、純潔を奪われる前に、私がしなければならなかったのに、この老いた砲塔を使い物にならなくしてしまうとは、なんという不覚か。 義務感と本能とがない交ぜになった身勝手な悔恨と、今し方味わった快感の余波で動けなくなっている私の前で、響は喉に精を詰まらせて咳き込んでいた。 しかし、咽せて何度か吐き出した白い塊を、響は自分の手に受け止めていた。 ようやく息を落ち着かせてから、響は両手に載った唾液混じりの精液を、再び口に持っていき、全て舐め取ってしばらく口の中に留めてから、こくりと嚥下した。 「これが……貴方の味……」 どくり、と、それを見た私の心臓が跳ね上がった。 響の口から出たにしてはひどく淫靡な、それでいて男の自尊心をくすぐる言葉だった。 それから響は、長い髪にべっとりとまとわりついた精液を拭うどころか、まるで椿油を差すように髪にすりこんでいった。 響の美しい白い髪に私の白い汚濁が絡みつき広がっていく。 不思議な光景だった。 夜の乏しい光の中で、私の汚らわしい欲望の雫が、響の髪の上ではまるで真珠のように輝いて見えた。 その美しい姿に、熱く流れ込んで来るものを感じた。 同時に、何かに支えられるような、弄ばれるような不思議な感触が下半身を浸した。 仰角が上がる。 この老いた身体に、これだけの精力が残っていたとは思えぬゆえに、助けられているとしか思えなかった。 仔細は分からぬが、ただ為すべきことはわかっていた。 いや、義務ではなく、私がやりたいと思って為すことだ。 この娘を、抱きたいのだ。 今この私の手で、その純潔を奪いたいのだ。 私の物に、したいのだ。 せめて、この時だけ、初めての時だけは。 幸い、響の唾液と私が溢れ出した精液や先逸り液のおかげで、私の怒張は濡れそぼっている。 ろくに濡れてもいない響の中に入れるにしても、少しは滑りがよくなるかもしれない。 「響……」 そっと肩に手をやり、響の身体を夜具に横たえさせる。 初めてのときに、無理な姿勢を取らせるのははばかられた。 しかし、恐怖に震えていてもおかしくないはずの響は、色濃くなってきた闇の中から真っ直ぐに私の瞳を見つめてきていた。 「響……?」 嫌がっているのではあるまいが、何か伝えたいことがあるのかと問いかけてみた。 「私の名前だけでなく、暁と、雷と、電の名前も、呼んで……」 その願いを、どう受け止めてやればよいのか。 これから乙女の花を散らそうとする閨で、他の女の名前を呼ぶなど、地獄で焼き尽くされても償えない大罪だろう。 それなのに、響はそんなことを頼んできた。 姉と妹たちの魂を、自分の身体に載せて、私に抱かれようというのか。 艦娘たちの魂は、神社に祭られた柱のようなものではないかという説を聞いたことがある。 水底に送ってしまったあの子たちの魂が、今この場に来ているのか。 そう思い至ったとき、私の枯れそうな男根を先ほどから支えてくれているものが何なのか、私はようやく思い至った。 お前たちも、今こうして私が響を抱くことを願っているのか。 お前たちも、私に抱かれたかったのか。 その願いのために、水底から戻ってくるほどに。 「響……」 「はい……」 おそるおそる、私は呼びかけた。 「暁……」 「……はい」 響の瞳に、姉の面影が重なって見えたような気がした。 「雷……」 「はーい……」 響の口から漏れるこの声は、幻聴とは思えなかった。 「電……」 「はわ……」 思えば、この四人はこんなにも、似ていたのだ……。 せめてこの一時が、私の罪の意識が見せた幻などではなく、彼女達が少しでも救われる一助とならんことを。 「いい子だ」 彼女の、彼女たちの頬をそっと撫でる。 安心したように私の手に小首を軽く預ける彼女の表情は、四人の誰にも見えた。 その四人の娘の純潔を一度に奪うのだ。 役得というには、あまりに外道な果報者ではないか。 彼女達のお陰で、私の男根はこれ以上ないというくらいに固く張り詰めていた。 しかし、果たして本当に入るのか。 秘唇にそっと砲門をあてがうと、あまりの大きさの違いに愕然となる。 これはもう、濡れているとか滑るとかいったことでどうにかなるものではない。 入れようとすれば、彼女の身体を裂かずにいられるはずがない。 「問題……ないですから、一人前のレディとして……扱って……」 それは、誰の言葉だったのか。 私の躊躇を拭い去るには十分な言葉だった。 そうすると、果てしない肉欲が衝動として私の身体を突き動かす。 私の醜い肉塊が、翳り無く美しい割け目に突き刺さろうとするその様は、嗜虐心を呼び起こさずにはいられない光景だったのだ。 小さな下唇を掻き分けるように押し入れ、肉を膜に押しつける。 ただでさえ小さいそこに、紛れもない純潔の幕が下りている。 「いくぞ」 逃げられないように、彼女の細い腰を両手で押さえつける。 あとは、私の重みをそこに集めて押し通るのだ。 「はい……」 彼女は、そっと両手を伸ばしてきた。 まるで、自分の身体が痛みで逃げてしまうことを恐れているかのように。 掴まれ、と答える代わりに上半身を彼女に覆い被させるように倒して、彼女の両腕が私の首にしがみつけるようにしてやった。 もう、お互いに後戻りはできない。 気がつけば、間近に彼女たちの瞳があった。 そこに見えた四人分の思いを胸に刻みながら、私は最後の一押しを彼女たちの姫裂に叩き込んだ。 「…………!」 彼女たちが、言葉にならない声をあげて身体をのけぞらせた。 間違い無く、達成感があった。 そこを裂くその感触。 続いて私自身が潜り込んだところは、禁断を思わせる小さな世界だった。 そこを、勢いのままに蹂躙する。 だがそれなのに、彼女たちは、逃げなかった。 ひたすらに私にすがるようにしがみついて、私の暴虐を受け入れて、飲み込んでいった。 私は、抱いているのか抱かれているのかわからなかった。 貫いているはずが、包まれていた。 乙女たちの中には、紛れもない女というものがあった。 それも、今までに抱いたどの女たちよりも深く、果てしない世界が。 この小さな身体のどこに、私の欲望を受け止めるほどの器量があるというのか。 「……うれ……しい」 確かに、四人揃って、私はその声を聞いた。 隠しきれない涙をこぼしながら、その面影には四人全ての微笑みが集まっていて、私の胸を疼かせた。 だが同時に私を包む海原は、その幼さを忘れさせるほどにうねり、私を昂ぶらせた。 この行為は、まだ終わっていないのだ。 月と潮とに左右されるその身体の奥に、私は男として届けねばならないものがあることを確信した。 「動くぞ」 今し方純潔を失ったばかりの乙女の身体に、本来ならせめてもう少し落ち着くための時間をくれてやらねばならないだろう。 だが、彼女たちは、小さく、頷いた。 彼女たちは待つことを望んでいないと確信した。 私の欲望のたけを、彼女たちの身体は受け入れようとしてくれると信じた。 私を包み込む姫襞を、膨れあがった雁首で掻き分ける途方もない感触が、私の腰を甘く痺れさせた。 先ほど出していなければ一息で達してしまっていたほどの悦楽が私を襲った。 しかし、腰を引いても私の竿はそこから抜け出ることができなかった。 彼女たちがしがみつく腕と同じように、私の肉竿の先端を絡め取るように包んで離さなかったのだ。 ならばもう、躊躇はすまいと私は腰を前後させ始めた。 往復するごとに、そのあどけない世界は柔らかく、しかし決して緩むことなく私を奥へ奥へと誘っていく。 少しずつ少しずつ、私の身体が埋まっていく深さが増していく。 そのたびに私の竿から全身へと紫電のごとき快感が走る。 その竿は、私が先に出した精の白と、彼女たちの純潔の証たる紅とで、斑に染まっていた。 やがて、最果てに届いたという感触が、壮絶な快感の中に混じるようになった。 それでもなお彼女たちの小さい姫洞は私をさらに飲み込まずにはいられなかった。 もはや言葉もなく、獣じみた荒い吐息がお互いの声として交わされる。 彼女たちの月のものがどうとか、考えるまでもなかった。 他の誰に犯されるよりも、誰よりも先に、彼女たちの胎内を私で満たすのだ。 精通のときでさえ、男になったときでさえ、ここまで放ちたいとは思わなかっただろう。 男など所詮、自らの砲をより奥へと叩き込むための付属物なのだと思い知っていた。 全身が、痛いほどに固く張り詰めた砲身そのものになった気がした。 この悦楽をもっと味わいたいという願望すらあっけなく振り切って、本能を限りにした私の精の巣が爆発した。 砲身を駆け抜けていく私の分身たちの集団を、彼女たちの最後の聖域めがけて放った。 それはもう、一射とか二射とかいう量ではなく、私の身体にこれほどのものがよく蓄えられていたと思うほどの量を、彼女たちの胎内を文字通り満たすほどに注ぎ込んでいた。 痛みしか無かったであろう彼女たちは、そうして注ぎ込まれている間、何をされていたのかそれでもよくわかっていたのだろう。 かすかに甘く、切なげな吐息をついて、 「ああ……」 と、何かに浸るような声をあげて、私にしがみついていた腕の力さえ抜けて、夜具の上に力尽きて倒れ込んでいった。 そうしてようやく、彼女の秘唇が私の男根をようやく手放した。 濁った水音とともに、赤白く染まった私の竿が砲身を露わにし、先ほどまで純潔だった少女の姫洞は痛々しく口を開いていた。 そこから彼女の荒い呼吸に小さな身体が上下するのに合わせて、時折真紅混じりの白濁液が吐き出される。 我ながら、どれほど注ぎ込んだものかと呆れる。 にも関わらず、私の男根はまだ傾きを失っていなかった。 それどころか、あれだけ放ったというのになお、その硬さをも失っていなかった。 どういうことだ。 いくらなんでも、二度もありったけ吐き出しては、この老いつつある身体に力が残っているとも思えない。 それでは、なおこれを支えているのは、お前たちなのか。 その疑念を私が抱いたのを察したのか、それとも私の陰茎を支えながら姉妹の身体をも抱き起こしたのか、彼女は息も絶え絶えの有様の中、やっとのことで夜具の上の身体を翻して、うつ伏せに倒れ込んだ。 それから、背中越しに私を振り返り、ねだるような、すがるような目で私を見やった。 そろそろと、力の抜けた両手が、彼女自身の細い腰の下の、肉付きの薄い尻肉を掴む。 尻肉の間からは先ほど私が注ぎ込んだ白濁液が漏れて、しとどに濡れそぼっていた。 それだけで、硬さを保った私の下半身がさらに疼くほどに扇情的な眺めだった。 それなのに、その狭間を見せるように、彼女は自らの尻肉を開いて見せた。 「こち……らも」 ぞくりと、悪寒のごとき予感が私の肝を冷たくした。 大陸での露助たちの蛮行は噂に聞き及んでいる。 その中には嘘か誠か分からないが、前だけでなく後ろでも容赦無く楽しむのだという話があった。 誰だ、これから大陸へ行こうという彼女にそんな噂を聞かせた愚か者は。 いやしかし、その愚か者に感謝しなければならないだろう。 彼女は、その身体の全てを、露助に陵辱される前に、私に差し出しているのだ。 確かに、これだけ彼女の全身を味わいつくしておきながら、そこだけはまだ触れても、犯してもいなかった。 そして、その幼ささえ残る後ろ姿に、なおも欲情してしまう自分を否定できなかった。 これが本当に最後だ。 この時が終われば、用済みの砲塔など二度と立てなくなっても構わない。 その代わりに、彼女たちがこのおんぼろを立たせてくれているのだと信じるのみだ。 差し出された尻肉を両手で掴み、その真ん中にある小さな孔を指でなぞる。 暗がりの中でも、指で触れば大きさもわかろうというものだ。 先ほど無理やり貫いた女陰よりもさらに小さい。 せめて少しでも楽にしてやろうと舐めて、唾液を垂らしてやる。 汚いなどとは微塵も思わなかった。 彼女たちの身体に、一片の穢れさえもあるものか。 穢れているのは、この私と、戦場と、この後に彼女を待っている者でしかないのだ。 私は、鬼畜だ。 米英にも劣る鬼畜の所業をこの娘に刻み込んで、この後にこの娘を襲う鬼畜たちに先んじる。 そう、心に決めた。 あてがう。 まるで穴などなく、壁に突き立てるような堅い感触だった。 もはや尻を開く力もなく夜具に倒れた彼女に覆い被さり、全体重を一点に掛けて、堅くいきり立ったままの杭を思い切り押し込んだ。 「…………!!」 あまりの激痛に声も出ないのだろう、彼女が仰け反って、水中で空気を求めるかのようにもがいて喘いだ。 彼女自身が望んだこととはいえ、これは紛れもない強姦だった。 前よりもさらに小さい、本来の用途ではない小さな孔を、軋みさえあげながら、彼女の純潔の血で濡れたままの男根で刺し貫いていく。 押し込んだ砲身は、彼女の内臓を、私の男根の形にねじ曲げて掻き回している。 途方もない罪悪感と、それにも勝るくらいの薄汚い背徳感とが同時に私の脳裏を走る。 同時に、しがみつくどころか絞り切るほどに狭い穴を貫通させる中で、彼女の穴によって絞られる快感が私の脳髄を焼き尽くしそうになる。 私は、快楽のために愛しい娘を犯す外道だった。 それなのに、彼女は、激痛に涙と涎を垂らしながら、私を振り返って、微かに笑った。 そうだ、そなたを犯しているのは私だ。 これから先、誰に、どれほど陵辱されようと、そなたの身体の初めてを奪ったのは、この私だ。 この残酷な苦痛の時を、せめて心に刻んで、今よりも果てしない地獄でこの娘は生きていく。 こんな外道の、人にあらざる所業が、この娘の救いになってくれることを願いながら、私は彼女の身体の中に砲身の全てを埋め込んで、奇跡のように辛うじて身体に残されていた精の全てを彼女の内腑に解き放っていた。 ……ありがとう。お礼は、ちゃんと言うよ…… ……これでもう、大丈夫なんだから…… ……ありがとう、なのです…… そのとき、その言葉を、確かに聞いた。 私の罪悪感が聞かせた空耳などではなく、彼女の……響の口から、確かに彼女たちの声を、私は聞いた。 そして、 「ありがとう……。これで私は……、どんな世界でも、生きていける……」 最後に、響自身の声でそう私に微笑むと、彼女は気を失った。 そうして力の抜けた身体から、私は全ての役目を終えてふぬけた男根を引き抜いた。 私の役目は、終わった。 いや、まだ一つだけ残っている。 せめて、その身体を清めてやらねばならなかった。 露助たちの前に出すときに、男の精液まみれでは、引き渡しのその場で何をされるかわかったものではない。 響が目を覚ますまでに、せめて身体を洗う湯を用意してやりたかった。 とはいえ、撤収寸前の上に元々物資不足だったこの建物に、まともに動くボイラーも無い。 しかし幸い、空のドラム缶だけはそれなりにあった。 井戸水を汲んで中のきれいなドラム缶に注ぎ、空と思われたドラム缶の底で見つかった重油の残りカスを掻き集めて燃料にし、あとは簀の子代わりの木材は、建物の立て付け板からへし折って調達した。 三度も全力で精を放った身体は今にもへし折れそうであったが、今このときだけ動けばよいと己を殴って叱咤して動かした。 身体を殴って動かすことを叩き込んでくれた江田島の先輩共に、まさかこんな人生の終わりになって感謝する日が来ようとは。 東の空が少し明るくなり始めたところで、なんとか湯と着替えの準備が出来て、響の様子を見に行くと、丁度目を覚ましたところだった。 しばらく響らしくなくぼうっとしていたが、目の焦点があった途端に、その裸身に敷布を巻きつけて私の視線を遮って恥じらったことが、私には嬉しかった。 「湯を用意している。洗ってきなさい」 「いい。このままで……」 髪に絡みついたままの私の精液の雫に触れながら、響はそんなことを言う。 「私の響は、わが国の艦は、こんなにも美しいと、奴等に見せつけてやるんだ。 出陣の準備は、整えないとな」 笑いかけてやったつもりだったが、うまく笑えただろうか。 しばらく私の顔を見つめていた響は、こくりと頷くと、敷布を纏ったまま立ち上がった。 湯に入る寸前に一瞬、東の空から広がる朝日の前触れに照らされた響の身体は、生涯忘れられぬほどに美しかった。 ********************** 時が来た。 響を受け取りに来たソ連将校たちは、こちらを見下す態度こそあからさまであったが、さすがに雑兵とは違ってそれなりに節度を持っていた。 考えてみれば、バルチック艦隊を破った後でロシアことソ連の海軍力は激減しており、響は戦力として現実に貴重なものなのだろう。 その意味では、イギリスあたりに引き取られていく娘や、アメリカに奪われた娘よりも、あるいは、ましな運命になってくれるのかもしれない。 気休めかもしれないが、そう、思った。 見慣れた、そして、最後に見ることになる服装で、響は私を見上げてきた。 「司令……」 私が出世してからも、ついぞ提督とは呼ばなかったなと思い出す。 そうなる前から、私の傍に居続けているという気概があったのだろうと、こんなときになってようやく思い至った。 そんな私の朴念仁を悟ったわけでもないだろうが、響はささやくように小さく口を開く。 「愛してる。…………永久に」 不死鳥は、喩えようもなく美しい笑顔で永遠を誓った。 そうして、翼をはためかせるようにして身を翻す。 その背に幾重もの翼のように、三人の少女の姿が見えたような気がした。 それから堂々たる歩みで、自らの分身にして一心同体たる艦へと向かう。 居並ぶソ連将校たちが、思わず居住まいを正して一斉に敬礼するほどに、その後姿は余りにも美しかった。 そうして、響は振り返ることなく、日本海の向こうへと旅立っていった。 **************************** その後の人生は、私にとって蛇足のようなものだ。 だが、あえて一つ無理をして、かつての舞鶴鎮守府の近くに居を構えることにした。 生き残っていた同期の桜の首根っこを捕まえて、職権濫用をいくつもした。 佐渡や利尻の方がウラジオストクに近いことは分かっている。 しかしそこでは帰ってきたときに私がそこに居るとわかるまい。 舞鶴ならば、つてをたどれば私がいるとわかるかもしれない。 そんな、叶うはずもない望みのために、私は戦後という時代をそこで過ごすことにした。 戦後に溢れた未亡人をもらってくれと方々から頼まれたが、全て丁重に断った。 あの日以来、私は男としては役立たずになっていたから、それを理由とすれば皆引き下がってくれた。 だが、そもそも私にとっての最後の女は、あの不死鳥以外ありえないと誓いを立てたのだ。 生涯最後の交わりが最愛の女だった私は果報者に過ぎるが、その幸福を薄れさせたく無かったのだ。 何をしていたかといえば、何もしていなかっただろう。 あえていえば、漁師になった。 漁師といっても、小舟を日本海に出して日がな一日ウラジオストクの方を眺めていることが多かったが、そんな私の気配の無さが幸いしてか、よく魚は釣れた。 魚を売る市場で、アカの連中と顔が繋がったのは幸いだった。 元帝国軍人としてはあるまじきかもしれないが、それでも私は日本海の向こうの情報が欲しかったのだ。 そうして掻き集めた噂の中に、確かにその情報はあった。 ヴェールヌイ、と名付けられている。 どんな意味かと日露辞典を紐解いてみたら、信頼できる、という意味と知った。 虐げる艦に、そんな名前は付けないだろう。 彼女が、せめてその誇りを失うことなくあってくれることを願うしかなかった。 やがてヴェールヌイの情報が途切れ、再び手を尽くしたあげく、練習艦となったと聞いた。 響が、練習艦か。 次姉のくせに、長姉の暁よりも姉然としていた面影を思い出す。 さて、北の新兵どもにどんな練習をしているものか。 その頃には、私にはもはや、響が虐げられる姿を想像することができなくなっていた。 もはや戦後ではない、などと何を言うのか。 ラバウルよりも遙かに近いはずのウラジオストクが、こんなにも遠いままだというのに。 手を尽くしても、響の情報が手に入らなくなって数年が過ぎていた。 衰えた身体で日本海に船を出すことも出来なくなり、私自身、もはやただ生きているだけで、月日が虚しく過ぎていく。 そろそろ、先に逝ったものたちの後を追う日が近いだろう。 そんなある日、来客があった。 この家に来客があったことなど、新聞の勧誘を最後にここ数年記憶に無い。 扉を開けた私は、一瞬、目が眩んだかと思った。 長い黒髪を、太陽の光に梳かして風になびかせながら、ロシア風の毛皮服に身を包んだ少女がそこに立っていた。 最初は、暁が現れたのかと思った。 しかし次の瞬間、暁よりも、髪が白くなる前の響の方によく似ていることに気がついた。 だが同時に、もう遙か昔に胸を病んで若くして死んだ私の姉や妹にも似ているような気がした。 「そなた、は」 少女は、見覚えのある、生涯忘れまいと思ったあの笑顔を見せて、 「あなたが、私の……」 了
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731 :慣れていたという事も時にはマイナスとなる事―雛祭り編―:2016/03/03(木) 17 26 50 ID HzSpfzbY 「提督さん、お疲れ様です」 練習巡洋艦鹿島です。提督さんが出張中の鎮守府の留守を任されました。 そして今日、提督さんが出張から帰ってきたんです。 「留守番ご苦労様。何も変わった事はなかったか?」 「変わったことがあったら連絡してますって」 「鹿島さん、お疲れ様です」 「大淀さん達も礼号作戦お疲れ様です。 予定より少し長引いちゃいましたけど、 みなさん無事に帰ってきて何よりです」 「ありがとう。でも私達がいない間に 鹿島さんや提督達に随分と苦労をかけてしまいました。 今日からまた頑張らせていただきます」 確かに大淀さん達がいなかったこの一ヶ月は大変でした。 でもそのおかげで提督さんや私達も成長できた気がします。 「さあみなさん。今日からまた頑張りましょう」 「ああ、今日からまた忙しくなりそうだしな……」 「?…提督さん、何か……というかそちらの方々は?」 提督さんがお客様を連れてきたのでしょうか? 「Hi!MeがIowa級戦艦、Iowaよ。 Youがこの艦隊のAdmiral s secretary ship girlなの? いいじゃない!私たちのこともよろしく!」 「あ…アイオワ……」 驚きました。アイオワが日本に来るとは聞いていましたけど、 まさかこの鎮守府に来るとは思っていませんでした。 予想だにしていなかったお客様です。 「よ、よろしく頼むわ。ところで…」 「大和型戦艦、一番艦、大和。推参致しました!」 「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。ここに推参致しました!」 「!?」 「Guten Morgen!私は、重巡プリンツ・オイゲン。よろしくね!」 「ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦4番艦、ローマです。よろしく」 「こんにちわあ。潜水母艦大鯨です。よろしくお願いします」 「え?え?ええ!?大和に……防空駆逐艦!?」 「オイゲン?どうして?」 「ローマも……」 「潜水母艦も!?なんだかみなさんこの鎮守府に大集合デース!」 「大和や海外艦の皆さんがどうしてこの鎮守府に……」 「あら?何も聞いていなかったのかしら?」 「ザラ!?」 「秋月型駆逐艦、その四番艦、初月もだ。 鹿島、久しぶりだね。今日は二人の姉も一緒さ」 「つまり照月も……」 驚きは止まりません。懐かしい顔ぶれもあったからです。 本来ならここに来ることはないであろう子達も…… 「他にもたくさんの艦娘が今日この鎮守府に着任するんだ」 「はわわわ!大変です!」 「でもどうして」 「私が説明しましょう」 大淀がそう言って私に指令書を手渡しました。 「5月26日と27日に伊勢志摩でサミットが行われることはご存知ですね?」 「はい。日本、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカ、フランス、カナダ、 G7と呼ばれるその7ヶ国が集まって会議を開くのでしたね」 「その通りだ。あまり離島っぽく感じない離島の賢島で行われるんだ」 「でも海に面した場所でサミットなんて大丈夫でしょうか…」 「確かに深海棲艦が蔓延っているこんな時に いくら陸地に囲まれているとはいえ 海に面した場所でサミットを行うのは大変危険だ。 だから彼女達がここに来たのだ」 「そうです。サミットの間、艦娘が全力をもってして守り抜くのです」 「だから海外艦娘達にも地理を知ってもらいたい。 彼女達は各国の要人達の警護という役割もある。 こんな時代なのに…いや、こんな時代だからこそ よからぬ考えを持つ輩が出て来るかもしれない。 もしもの時に守りながら安全に避難させる為にな」 「大和さんや大鯨さん達には議長国の艦娘として 警護の仕事をしながらおもてなしをしてもらいます。 秋月型のみなさんは当然防空のために必要不可欠です」 「でもだったら私達や秋月型だけでもいいのでは… それにおもてなしなら艦娘以外でも…」 「そりゃあそうかもしれん。だが艦娘にしかできない仕事もある」 「艦娘にしかできない仕事……むしろそのために サミットの会場が伊勢志摩になったのかもしれません」 「艦娘による観艦式、それがサミットで行われるのだ」 艦娘による観艦式……それが深海棲艦の驚異に晒されている今、 あえてサミットの会場が伊勢志摩になった理由…… 「観艦式を行うことによって国威を見せ付けようとしているのだろう。 日本だけじゃなくて他の国々もそう考えているだろう。 そうでなければ内陸の軽井沢がサミット会場になっていただろうさ。 まあ観艦式をするにしてもジュニアサミットが 桑名市長島町のリゾート施設で行われるわけだから サミットも桑名で行ってくれりゃ警備も楽だったんだがな。 英虞湾以上に陸地に囲まれた伊勢湾の最奥に位置するから 伊良湖・鳥羽間を重点的に警備すれば 深海棲艦の脅威からは守れるわけだしな」 「今グチグチ言ってたって何にもならないでしょ!」 「まあそうだ。今俺達がやらなければいけない事は 何としてもサミットを成功させる事だ。 その為に大和達や海外艦娘達がここに来たんだからな」 海外艦娘や大和さん達が来た理由はわかりました。 でも一つの疑問が解決したと同時に新しい疑問が浮かびました。 「サミットの準備の間、提督さんはどうなるのですか?」 国の威信をかけて何としても成功させなければならないサミットですから、 そのサミットの警護なども艦娘に行わせるというのなら、 別の提督がこの艦隊の指揮を執ることになるのではないのしょうか?」 「そこらへんは特に何も言われなかったな。 多分俺が引き続き艦隊の指揮を執るのだろう」 「それでよろしいのでしょうか……」 「サミット関係に関しては私大淀に任されています。 鹿島さんは練習巡洋艦として防空・対潜の訓練の他、 観艦式の指導を行ってもらいます」 「私が観艦式の指導をですか!?わ、わかりました!」 練習巡洋艦であることを見込まれて選ばれた以上、 尻込みなんてしているわけにはいきません。 サミット成功のため、艦娘達の指導を頑張らなきゃ! 練習巡洋艦であることを見込まれて選ばれた以上、尻込みするわけにはいきません。 サミット成功のため、艦娘達の指導を頑張らなきゃ! 「提督、おかえりなさ……お客様がこんなに!?」 「伊良湖か。言い忘れていたけどサミット関係で 今日この鎮守府に海外艦娘を含めた多くの艦娘がやってくるから、 礼号作戦成功記念の雛祭りは海外艦娘歓迎会も兼ねて行うことにした。 食べ物の準備に手間が増えると思うが…… 大和、大鯨。早速だが伊良湖達を手伝ってくれ」 「艦隊戦ではないとはいえ、任務ならこの大和、喜んでやりましょう」 「お料理ならお任せ下さい」 「あの、提督。ご飯に関しては私が手配をしてもよろしいでしょうか?」 「大淀が?何か……ああ、わかった。伊良湖達はおかずやお菓子とかを頼む。 一応白米もある程度炊いておいてくれ」 提督さんはあっさりと大淀さんに許可を出しました。 もし大淀さんが用意するものが変なものだったらどうするのでしょう。 ありえないこととは思いますが、戦闘や警備に関係すること以外だと たまに詳しく話を聞かないことがある提督さんですから…… 「大淀は手配が済み次第鹿島と共に事務を手伝ってくれ。 他の、今日やってきた艦娘達は午前中は明石に艤装を見てもらいたいから休んでくれ。 それで午後からこの鎮守府の艦娘達と一緒に鹿島や秋月型に対空の指導をしてもらえ」 「了解です!」 提督さん、燃えてますねえ。プレッシャーはないのでしょうか? 提督さんにプレッシャーがないのなら、私も頑張ります! 私は意気込みも新たに仕事に取り掛かり初めました。 「雛祭りに牛丼ですか?」 午後からもたくさんの艦娘達が鎮守府に来ました。 礼号作戦祝勝会も兼ねた雛祭りは たくさんの艦娘達の歓迎会に早変わりしました。 「大淀のツテだからね。私としてはカツ丼がよかったけど…」 「それにしても霞達の活躍を讃えての祝勝会だったはずなのに 主役のみなさんが差し置かれることになりましたね」 「別に私は讃えてほしくもないわ」 「あたし達は立派な五人囃子の人形を作ってくれただけで十分さ」 「五人囃子って大体が爆弾で吹き飛んだりと不幸が目立ちますからね。 たまにはこういう形で目立ってもいいと思います」 朝霜ちゃんや清霜ちゃん達が雛人形の五人囃子を誇らしげに見つめていました。 礼号作戦で活躍した五人の為に特別に作ってもらった人形です。 「でもお内裏様とお雛様が連装砲くんと長10cm砲ちゃんとかカオスですね」 「お内裏様は元々男の人形と女の人形の二つセットを意味していたんだがな。 ついでにお雛様もひな人形全てを指す言葉だったりする。 これも昭和の時代の雛祭りの歌が原因というわけだ」 「Bomberに火をつけるのもそういうわけね」 「何はなくともまず爆弾に火をつけるのは全国共通だが 海外でもそうだとは知らなかったな」 「もう、ボケないでくださいよ。ぼんぼりですよ、ぼんぼり。 いくらボンバーと語感が似てるからって間違えちゃダメですよ~、うふふっ」 「わかってるって」 「提督さんも喋ってばかりいないで一杯どうぞ」 「ありがとな…………ん…………これ、甘酒じゃないな?」 「白酒ですよ。なかったみたいなので自分で用意しちゃいました。 大丈夫ですよ。私以外には飲ませていませんから」 「そうか…それなら安心だ」 提督さんの顔は安心した感じでした。 いくら私がお酒を飲めるからっていくらなんでも子供には飲ませませんよ。 隼鷹さん達だって飲めない人にお酒をすすめたりはしませんし。 「しっかし、随分と飲んだなあ。一人で飲んだのなら相当だぞ いくらなんでも飲み過ぎだろう」 「今日は特別な日じゃないですか。 だから今日くらい飲んだっていいでしょ」 「ああそうだな…だったらしょうがない…か…」 「司令官、鹿島さんが飲みすぎないように私も飲んであげるわ」 「何言ってんだ。駄目だ。暁にはまだ早い」 「どうしてよ!雛祭りは白酒を飲むものでしょ! 今までだって私は雛祭りの時に白酒を飲んでいたわよ」 暁ちゃんがぷんすかと怒って提督さんに文句を言いました。 しかし何というか…暁ちゃんの背伸びする姿ってかわいいですよね。 「暁。君が今まで飲んできたのは甘酒だろう。 白酒は甘酒と違ってアルコール度数が10もあるんだ。 甘酒ならまだしも白酒を今の君に飲ませる事は出来ない。 もし君に白酒を飲ませてしまえば大変な事になる」 「ええ……」 「暁が一人前のレディになれなくなるかもしれない。 もし一人前のレディになりたかったら我慢するという事も大切だぞ」 「……わかったわ司令官。わがまま言ってごめんなさい……」 「わかってくれたらいいさ」 「提督……立派なことを言うじゃない」 暁ちゃんを諭す提督さんの姿にザラは提督さんを見直したみたいです。 微妙に頼りなさそうと思われやすいですけど、 決めるところはちゃんと決められる提督さんはやっぱりかっこいいです。 「あっ、鹿島。あなたホントお酒飲み過ぎじゃないかしら」 「え?そうですか?」 「さっきからごくごくと休みなく飲んでるし」 「そんなこと……あ…もう白酒がなくなっちゃってました…」 気がついたらいつの間にかなくなっていました。 なんだかみなさんの視線が痛いような…… 「しかし意外だね。鹿島ってお酒が強かったんだね」 「意外でしょう。彼女も結構いけるクチなのよ。 ポーラとは違っていつも飲んでるってわけじゃなくて あくまでもお祭りとかの時に飲むという姿勢だけどね」 「あまり言わないでくださいよ。提督さんが拗ねちゃいますから」 「へ?どうして?」 「提督さんあまりお酒が飲めないんですよ。 飲んだらすぐに顔が赤くなっちゃって…… まったく飲めないというわけではないのですが……」 そう言って提督さんに目をやると提督さんは顔を少し赤くしながら 私達の会話を聞くまいと言わんばかりに料理を食べることに夢中でした。 「隼鷹さんや那智さん、千歳さんに対してはあまり思わなくて 鹿島さんよりも飲めないということを気にしているようなのです」 「細かいこと気にしない提督だと思っていたけど…… 妙なところで気にしたりして…よくわからないわ……」 「好きな人より劣っていると不安になるのかもしれないな。 特にお酒の場合はコミュニケーションのツールとしても用いられるから 提督の性格的に鹿島と一緒に飲めないことを気にしているのだろう。 私は好きな人が瑞雲の模型や知識を私以上に持っていても 気にすることなく、むしろ私ももっと高めようと思うぞ」 「そりゃあそれらは先天的なものではなくて後天的なものですから…… それよりも白酒はどうしましょう…… そうだ、隼鷹さんならきっと白酒を持ち込んでいるはず」 白酒がなくなって困った私は隼鷹さんなら持ってるだろうと思い 隼鷹さんのところに行きました。予想通り隼鷹さんも白酒を持ってきてました。 「あの、隼鷹さん、すいませんがそのお酒をくださいませんか?」 「ん?鹿島もこれを飲みたいのかい?いいよ、瓶ごと持ってきなよ」 「ありがとう隼鷹さん」 私は隼鷹さんから白酒の瓶を受け取り、お酒をカップに注ぎました。 「あら?この白酒透明ですね。まあ白酒と書いてあったんですから大丈夫ですよね。 それじゃ隼鷹さん、いただきます」 どうやら私にも提督さんのざっくばらんさが移っちゃったみたいです。 「…………あっ!?待て!飲むな!」 「んっ………んー………」 提督さんが大声で止めるも、もう飲んじゃいました。 一気に飲んじゃったせいかよく味わいませんでしたけど、 後から凄いアルコール臭が…………あれ……? 「凄いねー。これをあんなに一気飲みするなんて」 「ああ………」 「し、司令官さん……顔色が少し悪いですよ」 「あぁ~、ホントですねぇ~。 提督さんもコレ飲んで温まりましょうよ~…んっ……」 「お前、これ以…んーー!!」 「鹿島!?」 「Oh!Japaneseも意外とダイターン!」 「私はクォーターですよ~」 「う……いや…そういう意味じゃなくてぇ…」 「Hey!Mrs.鹿島!時間と場所を弁えてくださーい!」 「まあ。なんて地中海的な愛情表現……」 「はわわわわわわわわわわわわ」 「き、規律が……」 みなさんの驚く声が聞こえてきます。 「そりゃあパイチュウをあんなに一気飲みすりゃ誰だって驚くさ!」 「パイチュウ?何ですかそれ~?」 「50度以上もある中国のお酒だ……」 「50度ですかぁ…………50度!?」 「いや、現在だと38度くらいが主流だと聞いたけど…」 「これは50度以上もあるんだよ」 「なんでそんな…いや、お前ならおかしくないな……」 なんだかいつもにもまして飽きれている提督さんです。 お酒がまわってツライのでしょうか…… 「じゃあ…提督さんのお顔が赤いのも 私にチューされたからじゃないんですか?」 「そうだねー。あんたの顔だって赤いからきっとそうさ」 「でも鹿島さんはお酒が強いですから 司令官とキスしたせいで赤くなってるのかも…」 「やだもー」 バンッ 「痛っ!」 「あっ…………」 「…………」 意味深な発言も多い如月ちゃんですが 今回は別にそこまで危ない発言じゃないから 軽く叩いたつもりだったのに強く叩いちゃったなんて…… 「うぅ……どうやら本当に酔っているみたい。 早くベッドで横になった方がいいわ」 「大丈夫よ~」 「酔っ払いの大丈夫発言ほど信用出来ないものはないさ。 それよりも提督がとても具合悪そうだよ」 「あ……」 すっかり忘れていました。提督さんはお酒に弱かったのでした。 提督さん、とてもツラそうに椅子に座っています。 「如月ちゃんの言う通りあなた達は部屋に戻って休んでください」 「でも提督さんや私が…」 「あなたはまだしも提督がこんな状態では……」 「は~い」 せっかくの楽しい雛祭りですからもっといたかったけど 提督さんがこんな状態じゃ仕方ありません。 「待ってください。酔っている二人だけだと危険です」 「心配しないで。お姉ちゃんに任せなさ~~い」 「どう考えても心配です!私達が部屋に連れていきます!」 私達は大淀さん達に抱えられながら雛祭りを後にして部屋に戻りました。 「それでは二人ともゆっくりと休んでくださいね。 くれぐれも無茶なことはしてはいけませんからね」 「わかった……大淀……後は任せた………」 「了解です」 提督さんから託された大淀さんは部屋から出ていきました。 「ぁぁ…しんどい……君は大丈…」 「大丈夫れす~」 「…やっぱり大丈夫じゃないな……微妙に呂律が回ってない…」 そうかなあ…私はちゃんと喋ったつもりなのに…… 「心配だ……けど俺もちょっと飲んでしまったせいでつらい……」 その言葉を示すかのように仰向けになりました。 「相変わらず弱いですね~」 「ほっどいでぐれぇ~…」 「あなたも呂律が回ってませんよぉ…」 「眠気まで来て………もう………… 危ないから風呂にらけは入るな………………」 そう言うと目を完全に閉じちゃったみたいです。 しばらくすると聞こえてきた寝息……どうやら寝ちゃったみたい。 お風呂にだけは入るなと言われたからシャワーは浴びようかしら…… そういう話じゃないわね…っていうか私も何だか立つのがちょっとつらい…… 何か酔い覚ましないかしら………… すると私の頭の中にとんでもない考えが浮かびました。 この人の精液を飲む………… あまりにも突飛な気がしたけど苦いから酔い覚ましになりますね。 それにこの人も気分良くないですから射精してスッキリさせるべきでしょ…… あと他の艦娘とかに手出ししてないかがわかるかも…… そう思って私はこの人のズボンのチャックを開け、 トランクスのボタンも外しておちんちんを出しました。 「うふふ……子供のおちんちんみたいでかわいい…………」 誰も聞いている人なんていないのに思わず声が出ちゃいました。 この人のおちんちん、普段の大きさは見たことないけどこんなんなんだ…… まさに食べちゃいたいぐらいかわいいって感じです。 私はぷにぷにとした皮を剥いておちんちんをにぎにぎとしました。 しばらくしていると徐々に大きくなってきて、 最初は手の中に収まるくらいの大きさだったのに 片手だと収まり切らないくらいに大きくなりました。 硬さもただ硬いという感じじゃなくて 外側は弾力があって少しふにっとしてますけど 中はしっかりと硬いというか何と言うか………… 形はよくえっちな本できのことか形容されてましたけど 近くで現物を改めて見るとそうかもしれないって感じます。 性質的にはたけのこでしょうけどね。 小さい頃は柔らかくて皮を被っているけど、 大きくなると長く硬くなって皮が剥ける…… えっちなきのこたけのこ戦争の話になっちゃいそうです。 女の子の場合はきこりの切株になるんでしょうか。 考えるのもその辺にして、大きくなったおちんちんの先っちょを 舌でツンツンとしちゃいました。 「ん……」 目がさめたかと思いましたけどどうやら違うようです。 まあどっちにしてもやることは変わりませんけどね。 私はいつも包まれていて刺激に慣れてないおちんちんを舐めてみました。 雁首、裏筋、竿、玉袋………いろんなところを舌や唇で刺激しました。 酔ってましたけど噛み付いて傷付けないように注意しながらパクッと咥え、 頭を上下に動かして刺激したり、竿を手で扱いたり…… 先っちょを咥えながら扱いていたら おちんちんが更に膨らんだかと思うと…… びゅくびゅく、ドクドクドク 口の中に何か温かいものがじわぁ~と拡がるような感じがして… そう……私は彼の特製の濁り酒な白酒を口内射精されてました。 口で受け止めている間は鼻で息をするしかありませんが独特な臭いが鼻をつきます。 でも私は射精が終わるまでおちんちんを口で咥えたままでした。 射精が終わるまでただただ口を閉じていてしばらくして、 「はぁ……はぁ……はぁ…………」 聞こえてくる息をつく音。きっと射精が終わったのでしょう。 おちんちんのビクビクとした動きが止まったことも確かめ、 口の中に吐き出された白酒をこぼさないようにおちんちんから口を離しました。 鼻で息をした時に感じる何とも言えない臭い、 何とも言えない味、どろどろな食感。 ごっくん そして喉に絡み付く濃厚なモノ…… 「あはぁ~…………」 それらは今までとは違って何だか興奮する感じです。 今まではそんなに好きってわけじゃなくて、 どちらかと言うとあまりいいものじゃなくて、 でも彼が喜ぶだろうと思って飲んで、 そしたら彼は何だかとても申し訳なさそうにして………… でも今なら平気で飲める気がします。もしかしてお酒のせいかしら? それにしてもあんなに沢山……とても溜まってたのですね。 そうだとしたら私のテクニックが回数を重ねるごとに上達したとか、 そういったわけではないってことかもしれませんね。 まあこの人は他の艦娘に手出しなんてしてないみたいで安心しました。 「ふぅ…………ふぅ…………」 相変わらず彼は寝ています。何があったのか気付いてないでしょう。 でもおちんちんはまた大きくなっていました。 さっきあんなにたっぷりと出したのに…… でも興奮収まらない私には好都合です。 ふと気が付くと私のあそこもすごく湿っていました。 今までこんなことはなかったのにどれだけ…… だけど私は思い悩むこともなくパンツを脱ぎ、 彼のおちんちんに跨がり、一気に腰を落としました。 「えいっ!」 ジュブッ!! 今までにない激しい水音がしてすんなりと入りました。 特別準備をしたわけでもないのにこんなこと… だけど滑りがとてもいいことだと判断して私はすぐに動きました。 「えいっ!えいっ」 ジュブッ、ジュブッ、ジュブッ、ジュブッ!! 彼が寝てる事を良いことに相手を気持ち良くするのではなく、 自分が気持ち良くなるために体を動かしている… 彼をダッチハズバンド扱いしてオナニーをしているみたいで、 そういうプレイとして同意を得たとかならともかく、 自分の欲望を満たすために好き勝手やっている…… 「んっ、ごめん、なさいっ!っでも、気持ちいいのっ!」 いつもの私なら絶対こんなことしないのに。 でも今はそのいけないことという感覚が もっと淫らな気持ちにさせて興奮しちゃいます。 去年のクリスマスまでキスもしたことがなかった処女だったのに たったの二ヶ月ちょっとでこんな淫乱な女の子になっちゃって… 普通ならそこで落ち込んだりするのでしょうが それさえも快楽を生むスパイスになっちゃってます。 ジュブジュブジュブジュブッ!! もっと興奮しちゃったからか自然と動きも速くなって、 ますます気持ち良くなって興奮して…… 「ああっ、私っ、もうーっ!」 そのスパイラルを繰り返しているうちに とうとう私は絶頂しちゃいました。 「ああーーーっ!!」 誰も聞いていないと思ったからなのか大声をあげちゃいました。 その瞬間体の動きも止まり、 彼のおちんちんを咥えていたあそこに力が入りました。 ビューッ!ビューッ!ビューッ! 私のお腹の奥深くに熱いモノが叩き付けられる感覚。 彼のおちんちんがビクン、ビクンと震えながら 精液を激しく射精していました。 私かきつく締め付けているからなのか、 吐き出そうとする動きを強く感じられて もう…………たまりません…………………… 「…………ん…………」 「……起きたか?」 「あ…………提と…くっ……」 私の目の前に入ってきたのは私を心配してくれる人の顔でした。 それでも微妙にはっきりしない意識の中、頭に痛みが走りました。 「だ……大丈夫か……」 私を心配する声は少し抑え気味でしたが、 多分私を刺激しないために抑えているのでしょう。 「はい………今何時ですか……」 「まだ朝の5時半だ。昨日は比較的早く寝たから もう起きてもいい頃だと思ったが……」 まだそんな時間……私は少し安心したと共に まだ少し頭が痛いながらも意識ははっきりとしたため、 昨日のことを少しずつですが思い出しました。 確かとっても強いお酒をうっかり飲んじゃって…… それから部屋に帰って……寝ちゃった彼のおちんちんを………… あぁ……………………昨日の私はなんてはしたない真似をしたのかしら…… タガが外れたかのようにエッチなことに貪欲になって…… 相手の都合も考えず自分勝手なことをして…… 雛祭りも変な空気にしちゃったし……もうやだ…… 酔った時ははっきりとものを覚えていないという話はよくききますけど、 私の場合はおぼろげですが何をしたのか覚えていました。 強いお酒を飲んだとはいえ……いいえ、 強いお酒をうっかり飲んでしまったことさえも私の落ち度です。 とにかくいろんなことをしちゃいました。 寝ているこの人と無理矢理一つになって、 絶頂してから先の記憶までしかなく……はっ!? 「いやあっ!」 私は彼と繋がったまま眠ってしまったのでした。 それに気付いた私は急いで彼から離れました。 「お…おい!?」 彼の驚く声。さっきまでの落ち着いた顔から驚いた顔に一変しました。 「え………あ…………ごめんなさい! …ごめんなさい……本当にごめんなさい…………」 私は謝りました。彼を嫌悪するかのような態度を取ってしまったこと、 身勝手に彼の体を使って快楽を貪っていたこと、 雛祭りを変な空気にして台なしにしてしまったこと、 私だけを一途に想ってくれたのにそれを疑ってしまったこと………… 何に対して謝ったのか、すべてに対して謝ったのか………… 何もかもわからない中、私はただただ謝り続けていました………… 「体調はどうだ?落ち着いたか?」 「一応、大丈夫…です。何とか落ち着きました…」 彼は私が落ち着くまでずっと待っていてくれました。 「一緒にシャワーを浴びましょう」 「え…………そうだな。君の方が汚れているし、 君を一人でシャワーを浴びさせるのも不安だ。 わかった。一緒にシャワーを浴びよう。いいか、浴びるだけだからな」 「わかりました」 私は少し虚勢気味ですが元気に答えました。 そのあとバスルームで目茶苦茶………… なんてことは仕事前だからありませんでした。 その後午前中は少しだけ辛かったですけど みなさんに謝りながらも仕事をして、午後からは回復したので 秘書艦としての示しをつけるために思いっ切り頑張りました。 もし昨日パイチュウを飲む前に お酒をいつもみたいに飲んでるなんてことがなければ 冷静な判断ができたかもしれないと思い、そして今回のことをきっかけに 『練習を上手くできたからといってそれに安心したりしてはいけない。 上手く出来た経験だけに頼ることこそが一番危ないのです』 ということを学び、みなさんにも練習をしっかりとするだけでなく、 本番の時も油断せずしっかりとすることの大切さを教えることが出来ました。 ちなみに雛飾りは朝見に行った時点で既に片付いていました。 あと鎮守府の皆さんがお酒の飲み方を考えたり、 少し控えたりするようになりました。 ―続く― +後書き 749 :名無しの紳士提督:2016/03/03(木) 17 57 13 ID HzSpfzbY というわけでバレンタインSSの続きを投下しました バレンタインの続きですがホワイトデーの前に雛祭りがある以上無視はできませんね 今回の話はサミットも近いので もし深海棲艦の脅威がある世界でもサミットを無謀にも海の近くで開くとしたら こんな上層の思惑的な事とか艦娘の出番とか そういった事もあるんじゃなかろうかなあと思いながら書きました 今度のイベントが何かはわかりませんが 伊勢志摩近辺の地図が出てくることはないでしょうね、流石に 次はちゃんとホワイトデーの話です これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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提督×曙シリーズ 248 :提督×曙 side曙:2014/06/01(日) 23 44 04 ID MpmLk9d2 「曙」 「なに。わざわざ名指しで呼び出すなんて、ずいぶんと偉くなったものね。このクソ提督」 あたしは駆逐艦娘、曙。 大破して放棄され、遠い昔に役目を終えたはずのあたしが、どういうわけか人間の女の子のカタチを借りて 今度は米英ではない謎の敵、通称「深海棲艦」を相手に、再び人間と戦うことになってしまった。 はじめはこの体にも戸惑ったけど、今では慣れ、この鎮守府で戦いの日々を送っている。 で、あたしを呼び出した目の前の男、この人がこの鎮守府の主である「提督」。 『前』の上官は、まあ確かにあたしたちの力が及ばなかったこともあったけど、理不尽なことばかり言うクソみたいな奴だった。 けど、この世界で上官になったこの人は…超有能というわけではないけど、うん、それなりにマトモだと思う。 まあ、認めてあげないでもない、かな。 で、その提督だけど…呼び出したクセに何やら書き物をしながら顔も上げない。 久々に呼び出されたのにあたしが少々不機嫌なのは、それが理由だ。 「…お前、強くなったよな」 「そうね。誰かさんのシゴキのお陰でね」 そう、あたしはここでは結構古参だ。古参なりに練度はかなり高いと自負していたけど、 ここ最近、既に制海権を得たエリアの残敵掃討に毎日駆り出されていた。 その作戦目的は知らされていない。訊ねても「今はまだ教えられない」の一点張り。 納得はいかなかったけど…まあ、仕方ないわね。それにも何か理由があるんだろう。 「その話を切り出してくるってことは、そろそろ最近の不可解な出撃の訳を話してくれるってことでいいのかしら」 「ん、まあそんなところだ。お前の練度は現状、俺の施してやれるほぼ最高のレベルに達している」 「ふーん…で?もうこれ以上能力は上がらないから第一艦隊から外すって?」 「んー…ま、そうするのもいいかも知れんがな」 「…」 しまった、また憎まれ口を叩いてしまった。 その上、返しのセリフ(多分冗談だけど…多分)で勝手に傷ついて、あたしってほんとバカ。 この人のことは…うん、正直言うと、感謝している。 あの頃のあたしは上官なんて碌なもんじゃないと思い込んでて、最初の時、顔を合わせるなりクソ提督呼ばわりしてしまった。 今ではそんな人じゃないことはわかってるけど、今更変えることも出来なくて、こんな態度を取ってしまう。 顔には出さないけど、多分嫌われてるだろうな。当然だけど。 でも、そんなあたしを遠ざけることもなく…むしろ他の子達よりも積極的に、いろんな任務を任せてくれた。 期待に応えられているかはわからないけど、それなりに信頼してくれている…と思う。少なくとも艦娘としては。 ごほん、と咳払いをして顔を上げた提督が用件を切り出す。 「本題に入るぞ。上が艦娘の能力を更に引き出す、新しい技術を開発したそうだ」 「新技術?」 「ああ、そうだ。今のお前の限界を超える力が手に入る。正確には、従来の限界を超えて鍛錬の効果が出る、ということだそうだ」 へえ…本当だとしたら、ちょっとすごい話だ。 あたし自身艦娘がどういうものなのかもよくわからないのに。 「他にも燃費が少々良くなるらしい。あと、ささやかな加護が得られるそうだ」 「ふうん…加護ってのがよくわからないけど、燃費が良くなるなら大型艦向きじゃない?」 「で、それをお前に施そうと思う」 「あんたあたしの話聞いてた?元々消費の軽い駆逐艦の燃費を上げてどーすんのよ。 それに、たかが駆逐艦の能力をこれ以上上げたって大した戦力増強にならないわ」 あたしは自分が正しいと思ったことは口に出すタイプだ。 『前』にあたしに乗っていた人たちはこれが災いしたのかもしれないけど、艦娘になってもこれは変えるつもりはない。 「付け加えると、これを受けられるのはひとつの鎮守府につき一人の艦娘だけ、ということだ」 「はあ?じゃあますますあたしに施す意味が薄いじゃない。 武蔵さんや長門さん、加賀さんたちのためにとっておくべきでしょうが」 「まあ、理屈で言えばそうなるな」 「だったら…!」 「それでも俺は、お前に施したい」 「何でそうなる…施し『たい』?」 まくしたてたところで、違和感を感じた。理屈が通ってないところもそうだが、決定権がまるでこちらにあるかのような口ぶりだ。 「ああ。この件に限っては、艦娘側に受けない自由がある。命令じゃない」 どういうことだろう?下が拒否できる命令…命令じゃないんだっけ?なんて聞いたことがない。 あと、何やら提督がやたらと不安げな、そわそわした表情なのも気になる。 「これが、…その、装置だ」 提督が引き出しから黒い小箱を取り出して、あたしに渡した。 「ふうん?ずいぶんと小さいのねえ」 そんなすごい技術が詰まっているにしてはずいぶんと小さな装置だ。そう、ちょうど― 「本当にそんな効果がある…の…」 ちょうど指輪の箱ぐらい、と思いながら何の気なしに小箱を開いたら…本当に指輪(にしか見えない)が鎮座していた。 え?え?指輪型装置?にしては包装が大仰だしそうちょうど贈り物の指輪がこんな感じでもこれは言うなれば艦娘用パワーアップパーツのはずで… 「こ…れは、また、タチの悪い、冗談ね…」 混乱の渦の中、やっとのことでそう結論づけ言葉を絞り出す。 「まさか。正真正銘、上から降りてきた新技術…その恩恵を受けるための装置、いや、証と言った方が正しいかな。 練度が最高レベルに達した艦娘にしか、効果が無いそうだ。…お前の、ここ最近の出撃の、理由だ」 ということは、本当にこれを指にはめると(そうやって使うとしか思えない)限界を超えることができるってわけ? 何でこんなカタチにしたの?これを開発した誰かはバカなんじゃないの?これじゃまるで― 「言い忘れていたが、その技術の名前は、"ケッコンカッコカリ"…と、言うそうだ」 ええ!?ホントにそういうものなの!? ちょっと待って、鎮守府で一人だけしか受けられない、指輪、ケッコンカッコカリ、提督が…うわ顔真っ赤だ、そわそわしてる理由… え、え、ええ~っ!?そ、そういうことなの!? 「いや、な?カッコカリと付いてる通りあくまでこれは艦娘強化策の一つであってだな、 これを開発した連中が脳内お花畑の馬鹿野郎だってのは間違いない、 まあ中にはマジで挙式する提督もいるらしいがいやそんなことは今関係ない…」 「…そ、それじゃ、ささやかな加護って…」 「…たぶん、愛の力、とか?」 何言ってんだコイツ…聞いてるこっちが恥ずかしいじゃない。 案の定自分のセリフで悶えてるし。バカじゃないの。バカじゃないの。 「ごほん、あー、さっきも言ったが、艦娘側に受けない自由があるというのは…まあ、そういう、ことだ」 「…」 言葉が出ない。これじゃ…まるでプロポーズ…というか、提督のセリフが…完全に… 訊きたいことが次々と生まれてくるけど、あまりに想定外すぎるこの状況に口から出てこない。 「…あたしなんか、可愛げもない、ただの駆逐艦なのに…、どうして告白なんかしちゃってるのよ…」 やっとのことで、一番最初に感じた疑問を絞り出す。 「あー、まあ何だ…惚れちゃったもんだから仕方ないな」 「惚れっ…!?」 今、惚れたって言った!?提督が?あ、あたしに!? 恥ずかしさに、思わず憎まれ口を叩いてしまう。 「よ、よくそんな、恥ずかしいこと言えるわね!顔、真っ赤っ赤じゃない!」 「うるせえ、お互い様だ。そりゃクソ恥ずかしいが、言わなきゃイカン時ってのはあるんだよ。曙…俺とケッコン、してくれ」 「……!」 「曙には、これからも秘書艦をやって欲しい。…ずっと、俺の…傍で、だ」 「…」 顔を真っ赤にしたまままっすぐこっちを見てそんなことを言える提督はすごいと思った。 ちょっと、そんなことを考えている場合じゃないでしょ!何か、何か返事を… 「あー… 曙、さん?」 「どうして、あたしなの…?」 「え?」 「どうして、あたしなのよ…! あたしみたいな一駆逐艦じゃなくたって、もっと綺麗で強い、戦艦や空母の方々にだって、 アンタをすっ…好きだって…言ってる人もいるのよ…!」 「あー、金剛なんか特にな。光栄なことだよ…でも俺は、お前がいいんだ」 「…っ …あたしは…っ 提督に、いつもひどいことばかり、言って…っ」 「もう慣れたよ」 「ド、ドMなのっ!?」 「ははっ、そうかもしれんな…で」 「え…」 「どう、なんだ。受けてくれる…か?」 「…」 多分提督はあたしが返事するまでずっと待ってくれる。だから、応えなきゃ。 あたしが、提督をどう思ってるか、はっきり、正直に。 「あたし…は、提督のこと、は…好きとかっ、そんなんじゃ、なくて…」 「うん」 「どっちか…って、言えば、…その、かっ、感謝とか、尊敬とか、信頼とか、そういうので」 「…うん」 そう、あたしは提督のことは好きだ。でもそれは、上官としてで、恋仲とか、だ、男女の関係とか、そんなことは、 …そりゃちょっとは考えたことはあったけど、バカバカしい妄想として諦めていた。でも… 「でもっ…提督が…そう言ってくれる、なら」 「うん」 「まあ、応えてあげても、いいかなって… きゃっ!?」 「やった!曙、俺はお前を幸せにするぞ!んで、俺もなるぞ!」 突然抱きしめられた! ちょっと待ってまだ心の準備ができてないっていうか今そんなことされたらいろいろ抑えられないというかああもう! 「ち、ちょっと!いきなり何サカッてんのよこのクソ提督!」 「うるせえ!これがはしゃがずにいられるか!コラ暴れるな大人しくしろ!」 「それが好きな女の子に言うセリフ!?ちょっと苦しいってば一旦離れむぅっ…!?」 いつの間にか提督の頭が目の前に迫ってて、口を何かで塞がれた。数瞬遅れてそれがキスだと気づいたあたしはまたびっくりして固まる。 あの提督に、キス…されちゃってる。今日はびっくりしてばかりだ。 提督はキスを続けながら頭を撫でてくれた。固まっていた体と心が解けていくみたい。 うん…悪くない。 「ぷは…っ …ちゃんと、セキニンは、取りなさいよ」 「勿論だ。ずっと大切にするよ、曙」 いちいちセリフが卑怯なのよ、このクソ提督。いつもはこんなカッコつけた事絶対言わないのに。 そんなこと言われたら…ほんとに好きになっちゃうでしょ… 「ふん、今までだって、…大切にしてもらってたけどね。これからは、あたしも返してあげるわ」 「しおらしい曙も可愛いぞ」 こんなこと囁かれて、嬉しさと恥ずかしさで爆発しそう。でもずっとこんな調子でも困るから、一応釘は刺しておく。 「うるさい。一言多いのよ、アンタは」 「…曙」 「なに」 「…これからも、よろしくな」 「こちらこそ、よろしくね。…提督」 * この後、実は何人とも「ケッコン」できる方法があることが判明し、ちょっとした騒ぎになるのはまた別の話だ。 …信じてるからね?提督。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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841 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2014/01/18(土) 23 42 19.14 ID x4iUwKZl 「あらあらぁ、可愛い声を出すのねぇ~」 荒潮の細い指が腸の中を遠慮なくかき回す。 指先が敏感な箇所を引っ掻くたびに背筋が震え、零れる声を押さえきれない。 性器からは興奮と快感を示すように汁が絶え間なく溢れベッドを汚していく。 「姉さんたちに怪我をさせた罰なんだから」 「…ご、ごめん…ん、ああぁっ!」 「はい、またイっちゃったぁ。 これで何回目かしらぁ?でもまだまだ許さないわよ? 姉さんたちがドックから上がってくるまで、目一杯お仕置きしてあげるから」 荒潮ちゃんはS可愛い
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前回の話 「如月ちゃんと二人で踊ったのって久しぶりですね」 「やっぱりダンスは戦闘とはまた別のいい運動になるしストレス発散にもなるわよねえ、大鯨ちゃん」 「でもカラオケもストレス発散にはよかったですよ。 如月ちゃんも一人じゃなくて二人で歌ったら楽しいでしょ」 私は大鯨。旧日本海軍の潜水母艦大鯨の力と魂を受け継いだ艦娘です。 大鯨って女の子らしくない名前ですって?違います。大鯨という名前は艦娘としての名前です。 私の本当の名前ですか?それはひ・み・つ。秘密です。 ちなみに彼女は如月。睦月型駆逐艦二番艦如月の艦娘です。 如月ちゃんは艦娘としても、一人の少女としての名前も如月なんです。 艦娘といっても中身は普通の女の子とほとんど変わりありません。ただほんの少しだけ他の人と違うのです。 兵器ではなく人間ですから戦ってばかりではまいっちゃいます。だから休むことも心と体のために必要です。 今日は私達は揃ってお休みなので、二人で街に出かけました。ダンスしたりカラオケしたりと楽しかったです。 「でも大鯨ちゃんは司令官と一緒ならもっと楽しいんじゃない?」 「え…はい…でも提督は私達以上に忙しくて機会が中々……」 「でもそんなあの人と結婚するんでしょ?羨ましいわね。 あの人と結婚なんて将来性から考えても玉の輿も同ぜ…」 「如月ちゃん!」 「もぅ…冗談よ…あなたはそんな事で考えるような人じゃないってわかっているわ」 「そうですよ、冗談言わないでください。 私はただ、あの人が素直に喜ぶ顔が見たくて、 それを見て私も素直に喜べて……………………」 161 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 10 52 ID zXX5I0tk 私があの人と出会い、好きになり、結婚しようと思った事に彼が提督だったからという事の否定はしません。 だけど、それはあくまでも彼が提督だったからこそ私達が出会えたという意味であり、 提督という立場だから好きになったわけじゃありません。 私が提督と初めて出会った時に提督は私に親切にしてくれましたけど、如月ちゃん曰く 『あそこまで親切な司令官は見たことない。もしかしたら大鯨に気があるんじゃない?』 との事でしたのでもしかして…とは思いました。 その時は会ったばかりで提督の人となりがあまりわかりませんでしたけど、 提督が少し具合が悪そうに見えた時になんだか心配になってしまって… その時はただの空腹みたいでしたけど、 でもその時に私の中で何かが生まれたのかもしれません。 そんなモヤモヤした気持ちが少しずつ広がっていく中で提督の食生活が酷いものだと知り、 たまたま提督の部屋にお邪魔して本当に酷い食生活とわかった時、 戦闘能力に乏しい私だからこういう時にこそ提督の役に立たなきゃと思い 上層部に掛け合ってその後提督と一緒に生活を始めました。 最初の頃はどちらかといえば『提督』の役に立ちたいという気持ちでしたけど 提督が私の作った料理をいつも褒めてくれて、 それでもっと喜んでもらいたいと思って創意工夫を凝らして…… ……気がついたらあの人の事が好きになっていました。 あの人が私の事を世話役とかそういったものとして好きというわけではなく、 最初から人として好きだったっていうのがわかったのは互いの気持ちが通じ合った時でしょうか。 162 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 11 34 ID zXX5I0tk ある日の事です。私がシャワーを浴びていたらあの人に見られてしまって……ドキドキしちゃいました。 私が勝手にシャワーを浴びていたのが悪いのですし、 あの人は私がお風呂掃除をしていると思ったから入ってきたわけですから仕方ありません。 でも私のドキドキは止まりませんでした。 その夜、私はあの人のお布団の中に忍び込みました。 あの人が私のあられもない姿に興奮していて、 それを思い出して我慢出来ずに私を求めちゃうだろうと思って…… 今思ったら恥ずかしいです。本当は私からあの人に手を出そうかと思っていました。 だけどもし私の思い違いだったらと思うと、はしたない女の子に思われるのはともかく 今の関係が壊れてしまって未来まで失ってしまうのが怖かったんです。 だから私は言い訳がきくよう隣でただ目を閉じていただけです。 覚悟はしていました。あの人に私の初めての口づけを……初めての………… …………覚悟というよりも期待という方が正しいのかもしれません。 でも…あの人は何もせず、私を起こそうとせず私の布団に運んだんです。 ショックでした。あの人が私の事を好きだと思っていたのは私の思い違いだと思ってしまって、私は枕を涙で濡らしました。 でもそんなところを見たからなのか、その後私に告白してきたのです。 あの人は情に絆されやすいところもありますが、 それでも自分がこれだけは駄目だと思えば断固拒否する人でしたから、告白された時は心から嬉しかったです。 ただ、あの人もあの人で少しだけ勘違いしていたみたいでしたからちゃんと私の気持ちも伝えました。 まあ何はともあれ結果オーライでよかったです。 ……こういう考え方って、あの人に少し影響されちゃったかな? 163 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 12 10 ID zXX5I0tk 「…………ちゃん……大鯨ちゃん…………」 「………………あ、はい!」 「もう…何ボーっとしてるのよ」 「ごめんなさい、少し考え事とか、昔の事を思い出したりとか……」 「それはまあいいけど…あれ、見て…」 「え………!?」 言われて見てみるとあの人が見知らぬ金髪の女性と食事をしていました。 「司令官が綺麗な女の人と一緒に食事してるみたい。 何か言い争っていて…あ、女の人が水のおかわりに行ったみたい」 「……きっと大丈夫とは思うけど……確かめてきます……」 「ちょっと!?」 私はあの人を信じているけど、 だけどどうしても確認したいと思って席を立ってあの人の所に向かいました………… 164 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 13 03 ID zXX5I0tk 「あの子も結構強い個性を持っていそうだし、これも艦娘の運命か……」 俺はそう小さな声で独り言を呟きながらこれからどうするかを考えた。 「て・い・と・く」 「っ!?」 「提督っ」 不意に声をかけられ驚いた。振り返ればそこには大鯨… いや、今日は休養日だから大鯨というべきではないか…… 「提督、ここで何をしていらっしゃるのですか?」 「新しい艦娘が新鎮守府に来るから駅まで迎えに行っていたんだ。 こんな時間だから新鎮守府に帰る途中で昼食を取ろうと思ってな」 俺は堂々と事実を言い切った。やましい事なんて何一つしてないからな。 もしやましいことがあるなら繕うような言い方をするはずである。 「あら?貴女誰?」 「あなたこそ誰ですか?」 「ドイツの誇るビスマルク級超弩級戦艦のネームシップ、それが私よ」 「え…………ビスマルクって…………あの…………?」 「そう。ドイツらしい重厚かつ美しいデザインでしょう。 この国でも縦横無尽に活躍するわ。期待しなさい!」 その雰囲気と佇まいに圧倒される大鯨。 「あの…ビスマルクさん…さっきは何を怒っていたのかしら……?」 如月が何か会計を済ませたのか財布を仕舞いながら尋ねる。 「提督に日本料理をご馳走するよう言ったのにタイワンラーメンとかいう辛いのを頼んだのよ」 「台湾ラーメンはれっきとした日本食だ。高雄も愛宕も金剛も榛名も台湾にはこんなのなかったとか言うが、 これはある料理屋の店長が故郷の坦々麺を思い出してまかないで作り、 それを辛党だった店長が辛く味付けして作ったんだ。 だから創ったのは日本人じゃないとはいえ、れっきとした日本料理だ」 「……とにかく口直しを要求するわ」 俺はソフトクリームを頼んだ。他の二人は既に食べたからいらないみたいだ。 165 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 14 32 ID zXX5I0tk 俺はソフトクリームを頼んだ。他の二人は既に食べたからいらないみたいだ。 「ふふっ、中々おいしいじゃない。いいのよ、もっとくれたって」 『さぁ、豪華なランチを奢ってもいいのよ?』 俺の頭にある少女の言葉が響いた。 ああそうか、この子もこんな感じか。俺は何か糸口が見えたような気がした。 「でもここってラーメン屋なのに甘味も充実していますね」 「そもそもここは甘味処から始まったのだからな」 「ねえ、もっとソフトクリームないの?」 「買いたいのはやまやまだがそろそろ新鎮守府に行かないと時間がない。 心配するな。新鎮守府には外郎とか名古屋銘菓を沢山買い込んであるからな」 「何だか食べたら『お前の体は私のものだ』って乗っ取られないかしら」 この時俺は確信した。そんな知識があるのならこの子とみんなとでやっていけるだろうと。 166 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 16 52 ID zXX5I0tk 東海地方含め多くの地域に新しい鎮守府が作られた理由。それを語るには夏頃まで話を遡らなければならない。 夏のAL/MI作戦において自分の担当の出撃任務を終えた俺は故郷に帰省していた。大鯨も護衛として一緒だった。 さすがに家族や親戚に会わせる勇気はないから近くでウインドウショッピングをしてもらった。 そして鎮守府に帰る前に富田の鯨船行事という祭りを楽しもうとした矢先、 四日市港や名古屋港が深海棲艦の襲撃を受けていると緊急連絡が来た。 この場には大鯨しかいなかったものの、襲来した敵の強さが大したことなかった事と 大鯨の練度が高かったこともあり比較的楽に殲滅できた。 後で聞いた話だが、日本の重要港湾クラス以上の港が深海棲艦による襲撃を受けていたらしく、 幸いにも伊勢湾地域に襲来した敵は伊良湖沖で大半は殲滅されていたとか。 とにかく艦娘達のほとんどがAL/MI作戦に出撃している最中だった為に日本には艦娘があまりいない状態だった。 そこをついた奇襲という形だった感じだがあまりにもタイミング良すぎて………… とにかく事態を重く見た上層部は艦娘の活動拠点の増設と艦隊再編を行った。 横須賀鎮守府に主戦力を集中しつつ、それ以外の重要港湾以上の港湾所在地域に新しい鎮守府 (旧来の鎮守府と区別して新鎮守府と呼ばれる)を置いた。 新鎮守府は主力艦隊の拠点となる横須賀とは違い、輸送船団の護衛や地域防衛等が主な仕事である。 俺の新しい勤務先の東海地方の新鎮守府はそれ以外にも艦娘の教育機関がある。 艦娘は軍人のようなものではあるが、本来ならば義務教育下にある艦娘も数多い。 今までも教育自体は各鎮守府でされていたが、地域による教育格差や講師の分散等問題もあった。 その為東海に作られた新鎮守府はそういった艦娘達の為の教育機関も兼ねているのである。 主力であるはずのビスマルクが再編でここに来たのはドイツ語の教師として来たという面が大きいだろう。 俺は東海の新鎮守府で勤務することになったものの 今までの部下達は大半が義務教育下にある駆逐艦娘が大半だった為 長門や陸奥、赤城などの主力艦娘が横須賀に残留したくらいで俺の艦隊の顔触れに変化はほぼなかった。 装備も強力な装備は横須賀に運ばれたが、戦力はなるべく集中させた方が良い為との判断でもある。 また、新兵器の開発についてもまた別の新鎮守府に集中するとのことだ。 色々あったものの、故郷に近い地域に勤務する事になった為、俺のやる気は潰える事はなく、むしろ増大していった。 やはり俺には東海三県の空気が合うのだろう。 年頃の沢山の艦娘達を導いていく不安をそれで打ち消していきたかった。 167 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 18 09 ID zXX5I0tk 10月31日、今日はハロウィンだ。子供達がお菓子くれなきゃいたずらするぞで有名な日だ。 実際はもっと別の理由があるが、こう変化しちゃうのも日本人らしい。 だからなのか朝から騒々しいなあ…… 「しれ…提督、潜水母艦大鯨よ。トリックオアトリート」 「ん…どうしたんだ暁?」 「お菓子くれなきゃいたずらしちゃうわよ」 もう悪戯してるも同然だろう。暁は大鯨の服を着ていたのだから。 物凄い遠目から何気なく見たら一瞬は騙されたかもしれないだろう。てか大鯨はどうした? 「暁ちゃ~ん、私の服を返してくださ~い!」 振り向くと大鯨は暁の服を着て走ってきていた。胸や腰周りがぱつんぱつんで色っぽ……苦しそう。 つーか何故着たし。他に服はなかったのか。 「見てみて、この輝く肌、ねえもっと近くで見てあげてよ」 続いて如月がやって来てそう言った。自分ではなく大鯨の事を指しているのだろう。 何となくだが首謀者がわかった気がする。 「暁ちゃん、お菓子あげるから服を返してくださいよ……」 物凄く恥ずかしそうに涙目で赤面する大鯨の顔はドキドキするくらい可愛かったが、 さすがにこれ以上大鯨を悲しませるのは心が痛む。 「ふふっ、サイズの大きい服を着て大人びる子供…パーフェクト!」 何故か那智が割り込んできた。那智がパーフェクトと言うとか、こいつもそういう方面の知識はあったのか。 そんな事を考えたのは俺と、いれば漣くらいだろう。 「お子様言うなー!」 「じゃあなんでこんな真似したんだよ」 「本当は一人前のレディーがこんなことする必要はないんだけど、 学年行事としてやらなきゃいけないから仕方なくやっただけよ」 「眠たかったからせっかく来てくれたのにお菓子をあげられなくてごめんなさい。でも服は…」 「如月ちゃんから何をやったらいいのか聞いてみたのよ。だから大鯨さんの服を着ちゃったの」 「で、何故大鯨は暁の服を着たのだ?」 「如月ちゃんからやり返すなら同じ事をって……え?」 話が繋がった。二人の衣装チェンジはやはりこいつが原因か。 168 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 19 03 ID zXX5I0tk 「こうして見ると二人とも結構似ているわね」 強引な話題転換である。 「大鯨ちゃんも暁ちゃんと似ているし、暁ちゃんも大鯨ちゃんと似ているし…… 司令官と一緒にいたらまるで本当の家族みたいね」 「そうだな……お前達の子供の顔が早く見たいものだ」 如月の言葉に俺達は赤くなって驚き、 その後の那智さんの言葉にはまるで今までの成長を見てきた年長者的な雰囲気さえあった気がした。 真面目なのか残念なのか判断に困る。二人とも真面目なんだろうけど。 「ところで司令官、今度の祝日は司令官のお誕生日でしょう。 どうしてその日に結婚式をしようとしなかったのかしら?」 「確かに。司令官が結婚式を行おうとしている11月15日は渾作戦の真っ最中なのよ。 だから余裕がある時にしておいた方が…」 「今回の渾作戦は横須賀鎮守府の艦隊が中心だ。横須賀鎮守府は戦闘能力に長けた艦娘が集結しているからな。 俺達の役割は本土の防衛だ。この前のような事があったらかなわんからな」 ちなみに次の作戦名は渾作戦だと漣にメールで送ったら大量の大根を買ってきた。まあ予想通りである。 「作戦期間中とはいえ作戦初期だし、 することはいつもやっている事の延長線上にある事だからある程度の余裕はある。 それに結婚する事と結婚式の日程を報告したら快く承諾してもらったし、 作戦発表後に上層部に伺ったら結婚式を行う事を咎められる事はなかったしな。 まあ作戦期間中は休み無しになり終了後の後始末もやらなきゃいけなくなるが 俺の勝手な都合で結婚式をするんだから仕方ない」 「…まあ上層部がそう判断したんだったら私達から何も言う事はないわ。 私達が出来る事が後方支援だっていうのなら、それを全力でやるのよ」 暁の言葉と共に俺達はこれからへの決意を新たにした。 169 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 19 46 ID zXX5I0tk そこへ空気を読まないかの如くドアが激しく開く音がした。 「トリックオアトリート!お菓子くれなきゃ私の歌を聴けーっ!」 ビスマルクがとある歌姫の扮装をしながら乱入してきた。 何か間違っている気がしたがハロウィンを彼女なりに楽しんでいるみたいだ。 彼女も完全にここに馴染んでいるようだった。 「なんでみんなお菓子をくれないのかしらね」 「それだけビスマルクさんの歌が上手だからですよ」 「本当!?ありがとう。いいのよ、もっと褒めても。 でもここでは変わった事をするのね」 ビスマルクの方がハロウィンとは微妙に違った事をしている気がしたが何も言わなかった。 俺のいる新鎮守府ではハロウィンに合わせて盛大なイベントが開かれていた。 他の鎮守府でも小さいながらイベントが行われていたが、この新鎮守府では一段と大きなイベントが行われていた。 というのもこの新鎮守府は小中学生の年代の艦娘が大半を占める為、 思春期の不安定な心を戦闘行為だけを行う事により壊してしまうという事がないよう 情操教育の点から近隣住人達とのふれあいにより人間らしい心を失わないようにとの考えである。 また、地域の人達からの信頼を得て様々な支援を受けやすくするという狙いもある。 「でも楽しかったわ。これからももっと楽しいことがしたいわ」 彼女の存在はドイツ語講師や戦力を抜きにしてもここに必要不可欠だった。 彼女は現状雷撃できる唯一の戦艦故に渾作戦期間中は横須賀鎮守府の主力艦隊に配属されることになっていた。 激戦地に赴く彼女や、他の艦娘達が無事に帰ってくること。それが俺達の願いだった。 170 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 20 28 ID zXX5I0tk そして11月15日。俺達は結婚した。神の前で俺達は永遠の愛を誓い合った。 何故作戦が始まったばかりのこんな時に結婚式を行ったのか。 それは俺の父親と母親が30年前に結婚したその日だったからである。 俺を今まで育ててくれた両親。その両親に今まで散々苦労をかけてきたのだ。 俺の事を心から愛してくれた人達を俺は何回も悲しませ、落胆させ、失望させてきた。 それでも俺を信じてくれた両親。俺は両親に自分が立派になった姿を見せたかった。 そして、その姿を両親の30回目の結婚記念日のプレゼントにしようと思ったのだ。 正直言ってきちんとできたのか、それとも駄目だったのか、緊張していたためかあまり覚えていない。 でもどちらにしろ親からすれば子供はいつまでも子供なのだと思う。 子供だと思っていたら思った以上に大人になっていた、あるいは未だに子供地味ているか…… どちらにしたって最終的には子供という目で見てしまうものかもしれない。 それに失敗したとしても後に『あの時はああだったなあ』とみんなで笑いながら話せるのならそれはそれでいい。 それよりも俺にとってはある意味結婚式以上に大事な事が控えていた。 日が変わって11月16日。81年前、潜水母艦大鯨が進水した日である。 俺達もまた、新たなる所へ進もうとしていた。 171 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 21 23 ID zXX5I0tk 「不束者ですが、よろしくお願い致します」 俺と初めて出会った時、そして俺と彼女の心が一つに結び付いた時。 その時と同じ、しかしそのどちらとも意味合いが少し違う言葉だった。 「………とうとう…私達……」 生まれたままの姿で照れながら、しかし笑みを浮かべる彼女はとてもかわいかった。 結婚式の時の彼女はこの世で一番綺麗な存在と思えるほどだったが、 こうして見ると彼女の童顔が更に際立つ。 もちろんどちらも彼女の魅力の一端という事に変わりはないのだが。 「ん…………」 俺は彼女の唇に自分の唇を重ねた。ただ唇と唇を触れ合わせるだけのキス。 でも、それだけでも凄くドキドキした。はたから見たら童貞と一目でばれるだろう。 キスの最中、俺は彼女の体を抱きしめ愛撫していた。 しっとりとしていて、それでいて重くない髪はいつまでも触っていたかった。 そして髪の毛から肩、背中、腰。尻へと右手を下に下ろしながら触っていく。 彼女の体は肉付きがよく、とても暖かかった。 お尻もとても大きくて柔らかい。きっと元気な子供をたくさん生んでくれるだろう。 一方左手は豊かな胸に行っていた。程よい弾力と柔らかさ、暖かさが心地よい。 その大きな果実とも形容できるものの先には鮮やかな色をした小さな果実があった。 その果実は硬かった。しかしただ硬いというだけでなく程よい弾力があった。 「……はあ…………んんっ!?」 俺は彼女に唇から己の唇を離すとそのグミのような果実に口づけ、吸った。 「あ……ん……そんなに吸ったって…出ませ…んっ!!」 彼女は潜水母艦大鯨の艦娘である。潜水母艦は潜水艦を支える艦、つまり母親のような存在だった。 胸が大きいのは彼女が潜水母艦の艦娘だからなのか、それとも胸が大きいから艦娘になれたのか。 そんなことはわからないが彼女はまだ母親になっていないため母乳は出ない。 出るとすればホルモンバランスがおかしくなっているのだろう。 いつまでも彼女の乳房を堪能したかったがそうはいられない。俺は彼女の一番大事な所を右手で触れた。 とてもぬるぬると濡れていた。俺は指で探した。 すると少しへこんだ所があったので俺は中指に少し力を入れた。 にゅるん、と入っていった。入口はきつかったが中はとても滑りがよく暖かかった。 指を動かし感触を楽しむ俺は一刻も早く己のいきり立ったものを入れたかった。 172 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 22 03 ID zXX5I0tk 「ん……い……入れてください……あなたの……おちんちん……」 「いいのか……」 「ええ……もう我慢…できないの…あなたも…でしょ……」 彼女の言葉通り俺も限界だった。というか最初にキスする前から既にしたかった。 俺は己の全てを込めるものに手を添え、先ほどのへこんだ所に押し付けた。 「そこ……です…………ッ……!!」 俺は彼女の中に入っていった。先端から今までに感じたことのないような気持ちよさが伝わる。 気を抜けばあっさりと達してしまうだろう。それだけは避けたかった。 彼女を気遣って一気に突っ込むことはしなかったが、何かに阻まれた時、力を入れた。 プツリッ! 何かを破いたような気がした。そして思わず一気に最奥まで貫いてしまった。 結合部の根元を見ると赤いものが見えていた。 そうか、俺は彼女にとって初めての男になったのか…… 彼女は俺を拒むのではなく受け入れたということか。 「ッ…………」 「…くっ…すまない…もう……」 俺の言葉は彼女を気遣うつもりが苦しめてしまった事を謝ったのか、 それとも彼女が達する前に自分だけ達してしまいそうな事への事なのか。 どちらも正しいだろう。不意に気が抜け、襲ってきた射精感に俺はもう我慢できなかった。 俺の先端からびゅるりという感触が延々と続いた。 俺は彼女が達する前に勝手に達していたのだった。 173 :ド・キ・ド・キ 幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 23 21 ID zXX5I0tk 「ん…………」 「はあ…はあ………」 俺は彼女の一番奥で全てを吐き出していた。 彼女に包まれ、暖かさを感じていた俺はそれに甘えていた。 しばらくして射精が収まったあと、俺は少しの後悔に襲われていた。 なぜ勝手に達してしまったのか、もう少し優しくできなかったのか。 そんな考えを見透かしたのか、彼女の言葉は優しかった。 「……私で気持ちよくなってくれて…ありがとうございます……」 痛くて苦しいだろうに、彼女が俺にかけた言葉は感謝の言葉だった。 「……こっちこそ……ありがとう……」 俺は涙を流しながらそう答えた。確かに罪悪感や済まなささはある。 だけど初めての人が彼女で、彼女の初めての男になれた喜びの涙でもあった。 「…こんな私を、愛してくれて、本当にありがとうございます… 私は……私はとても幸せです。そして、いつまでも、あなたと一緒に…………」 それは彼女の偽らざる本心なのだろう。 俺は彼女を苦しめただけかもしれない。だけど、それでも彼女は俺を愛してくれた。 だからこそ俺は彼女を気持ちよくさせられなかったであろうことを後悔していた。 出来るなら少しでも早く彼女を気持ちよくさせたい。だけど俺は提督だ。 俺の行動一つで艦娘達やこの地上に生きる全ての人達の命運が決まってしまう可能性もある。 それに平和の為に戦わなきゃ彼女を愛する事もできなくなる。 俺は全ての幸せの為に戦う事を改めて決意した。 何一つ思い悩むことはなく彼女と愛し合えるようになるには、まだ時間がかかるのかもしれない………… ―続く― +後書き 174 :幼妻大鯨ちゃん:2014/11/16(日) 13 27 06 ID zXX5I0tk そんなわけで『お・し・か・け』の続きです エロ薄めな上に関係ないところで独自設定やネタ多数 俺は地元に近いところで愛する人と生きて行きたかったんです…… 長編で明確に続けると宣言して投下したのは初めてです 続きも現実の時間軸に合わせて書いて投下するつもりです それではまた これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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お金稼ぎ&装備の入手 稼ぎ方 熟練or精鋭でのNPC相手に装備回収 名前付き武将を倒し装備×2+木箱を壊し消費アイテム×2を毎回とる事によって稼ぐのが今は一番早いと思います。 当然熟練より精鋭の方が稼げるのでなるべくなら精鋭でやりましょう。 爆弾を投げる事で自国の名前付き武将の体力を減らす事ができるので近くの敵を利用して殺すと装備がさらに2つ手に入ります。 (ソロだと時間が足りないので複数人で行うと楽です) 慣れたら七星帯を仲介で購入して使うともっと稼げます 義2000貯めて将軍になって精鋭+七星ならR5の装備も普通に出ます ただし七星を使う時は自国の武将も狩れる様にして装備4種狙わないと下手したら赤字になります あとは消費アイテムや質のいい装備を仲介に出し駄作の装備は店売りに出して稼ぎましょう 装備の入手 基本的に装備は仲買いを利用して購入します。 間違えてもお店で買わないように・・・ 後は堅関のステージを熟練でソロプレイで武器を入手するといいですよ。 新参よりランクの高いものが出やすい&必ず勝てるし時間も短いし楽です。 天候将軍がクリアできるようになれば、一回で2000は稼げるのでお勧め-- 名無しさん (2007-08-17 17 03 04) 都尉までは「不気味な兵士群」もいいかも。張角を倒すだけで極白虎牙4つと中級武器がもらえる。達成度が高ければ(6分?以上残してクリアでランクS)必ずR3武器が出る。これが楽にS取れるようになったら「謎の張家軍」でR4武器と極神速3つ取れる。初心者の人には最初は難しいけど攻撃と防御だけ上げた牛頭があれば、ある程度楽。 -- 名無しさん (2007-09-21 12 56 06) 『謎の張家軍』ってどこで請け負えます?? -- 名無しさん (2008-06-14 10 08 56) 初心者なので、わからない事だらけです。 どの攻略サイトを見てても、初心者に解りずらいことだらけ、 54300とか…何?武器の数値にある( )内の数値は何? 武器の使用はR1から使用数51を越える前にR2が使えるようになったら、 R2の武器を買って使うのか?R1の武器を改造して使うのか? どっちが支流なのか? もう少し初心者に解りやすく書いておくと、もっと良いサイトになるような気がします。 -- 名無しさん (2008-07-17 19 47 57) wikiならこっちの方が断然良いですよ http //musou-bb.wikiwiki.jp/ -- 名無しさん (2008-07-24 19 38 44) あるとおもいます -- きのした (2009-03-28 07 02 16) 名前 コメント
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243 :223:2014/06/01(日) 23 37 27 ID MpmLk9d2 んじゃ投下します ケッコン編、提督視点と曙視点 ←前に書いたの R18編 ←続き書いたやつ で計三編ですが実質二編です、長い上にメンドクサイ構成ですみません 244 :提督×曙 side提督:2014/06/01(日) 23 39 34 ID MpmLk9d2 「曙」 「なに。わざわざ名指しで呼び出すなんて、ずいぶんと偉くなったものね。このクソ提督」 ある日の鎮守府。ここで艦娘たちを指揮して謎の敵「深海棲艦」を倒す「提督」となって、はや半年近くが経つ。 小柄な体で仁王立ちした駆逐艦娘が目の前にいる。今日は(今日も、かも知れない)少々ご機嫌斜めの様子だ。 割と長い付き合いとなるこの小さな艦娘―曙を呼び出したのは、一世一代の大勝負を仕掛けるためだ。 初対面でいきなりクソ提督呼ばわりされた時は面食らったが、その痛々しさが見ていられなくて、俺は彼女を大切にすることに決めた。 「大切にする」とは言っても、最初は駆逐艦娘特有の外見の幼さも手伝って どちらかと言うと庇護欲というか、父性をくすぐられたところが大きかった。 しかし、彼女と接しているうちにそれは間違いだったことがわかった。 艦娘は人間とは違い、外見が幼いからといって精神も幼いとは限らないのだ。 曙は、小さくとも駆逐艦としての矜恃を秘めた、そしておそらくそれを『以前』に何らかの形で傷つけられた、複雑な内面を持つ艦娘だった。 それに気づいた俺は彼女への認識を改め、同時に惹かれ、別の感情を膨らませることになった。 黙々と書類仕事を片付けながら、書類に目を落としたまま話題を切りだす。 「…お前、強くなったよな」 「そうね。誰かさんのシゴキのお陰でね」 彼女は元々うちの鎮守府内でも相当高い練度だったのだが、ここ最近、連日のように西方海域での敵潜掃討任務に投入されていた。 勿論、出撃命令を出したのは俺だから、正しくは「投入していた」だが。 「その話を切り出してくるってことは、そろそろ最近の不可解な出撃の訳を話してくれるってことでいいのかしら」 「ん、まあそんなところだ。お前の練度は現状、俺の施してやれるほぼ最高のレベルに達している」 「ふーん…で?もうこれ以上能力は上がらないから第一艦隊から外すって?」 「んー…ま、そうするのもいいかも知れんがな」 「…」 しまった、つい売り言葉に買い言葉を返してしまった。俺の悪い癖だ。 しかし、曙も曙だ。そんな辛そうな顔をするなら最初からそんな悪態吐くなよ、コッチまで傷つくだろ。 …ま、そういうところもこいつの可愛らしい点の一つなのだが。 ごほん、と咳払いをして嫌な感じの空気を追い払う。 「本題に入るぞ。上が艦娘の能力を更に引き出す、新しい技術を開発したそうだ」 「新技術?」 「ああ、そうだ。今のお前の限界を超える力が手に入る。正確には、従来の限界を超えて鍛錬の効果が出る、ということだそうだ」 「これ」の噂は一部の艦娘にも届いていたようだが、根が真面目な曙は意に介していなかったらしい。 まあ、それも計算に入れての、この呼び出しだが。 そして、「これ」が噂されていた時から、既に俺は心に決めていた。 「他にも燃費が少々良くなるらしい。あと、ささやかな加護が得られるそうだ」 「ふうん…加護ってのがよくわからないけど、燃費が良くなるなら大型艦向きじゃない?」 今では彼女も俺をそれなりに尊重してくれるようになった…と思う。うん、多分。 表面上の態度は相変わらずだが、言葉や仕草の端々にそんなニュアンスがある、気がする。希望的解釈だが。 「で、それをお前に施そうと思う」 「あんたあたしの話聞いてた?元々消費の軽い駆逐艦の燃費を上げてどーすんのよ。 それに、たかが駆逐艦の能力をこれ以上上げたって大した戦力増強にならないわ」 「付け加えると、これを受けられるのはひとつの鎮守府につき一人の艦娘だけ、ということだ」 「はあ?じゃあますますあたしに施す意味が薄いじゃない。 武蔵さんや長門さん、加賀さんたちのためにとっておくべきでしょうが」 「まあ、理屈で言えばそうなるな」 「だったら…!」 「それでも俺は、お前に施したい」 「何でそうなる…施し『たい』?」 「ああ。この件に限っては、艦娘側に受けない自由がある。命令じゃない」 曙が怪訝な顔をする。そう…「これ」は命令じゃない。 もし、先程述べたようなことがただの俺の勘違いだったら?俺がただ一人芝居で浮かれていただけだったら? 多分、今までも沢山の先人たちが恐れたであろう、そして不幸にも的中することも多々あったであろう嫌な仮定が次々と脳裏をよぎる。 その恐怖をなるたけ表に出さないよう、淡々と説明を続ける。 「これが、…その、装置だ」 意を決して、黒い小箱を取り出す。 「ふうん?ずいぶんと小さいのねえ。本当にそんな効果がある…の…」 何気なく小箱を開いた曙が絶句し、固まる。 彼女が言語機能を取り戻すまで、たっぷり数十秒はかかった。 「こ…れは、また、タチの悪い、冗談ね…」 「まさか。正真正銘、上から降りてきた新技術…その恩恵を受けるための装置、いや、証と言った方が正しいかな。 練度が最高レベルに達した艦娘にしか、効果が無いそうだ。…お前の、ここ最近の出撃の、理由だ」 「…」 「言い忘れていたが、その技術の名前は、"ケッコンカッコカリ"…と、言うそうだ」 「…!」 理解が及んだ曙の顔がみるみる赤くなる。多分、今俺の顔も同じようになっているだろう。 「いや、な?カッコカリと付いてる通りあくまでこれは艦娘強化策の一つであってだな、 これを開発した連中が脳内お花畑の馬鹿野郎だってのは間違いない、 まあ中にはマジで挙式する提督もいるらしいがいやそんなことは今関係ない…」 「…そ、それじゃ、ささやかな加護って…」 「…たぶん、愛の力、とか?」 「…」 いかんいかん、何アホなことを口走ってるのだ俺は。うう、呆れたような目線が痛い。 「ごほん、あー、さっきも言ったが、艦娘側に受けない自由があるというのは…まあ、そういう、ことだ」 「…」 うん、多分大体伝わっただろう。再び沈黙が執務室を支配する。 その沈黙は、曙のつぶやきで破られた。 「…あたしなんか、可愛げもない、ただの駆逐艦なのに…、どうして告白なんかしちゃってるのよ…」 「あー、まあ何だ…惚れちゃったもんだから仕方ないな」 「惚れっ…!? よ、よくそんな、恥ずかしいこと言えるわね!顔、真っ赤っ赤じゃない!」 「うるせえ、お互い様だ。そりゃクソ恥ずかしいが、言わなきゃイカン時ってのはあるんだよ。曙…俺とケッコン、してくれ」 「……!」 「曙には、これからも秘書艦をやって欲しい。…ずっと、俺の…傍で、だ」 「…」 不意打ち気味開き直り気味のプロポーズに、曙、二度目の絶句。だけでなく、真っ赤な顔を俯かせてしまった。あー可愛い。 しかし自分で言っておいて何だが、一連のセリフがクサすぎて死にそうだ。もうちょっと気の利いた…いや、こういうのは直球が大事… また双方黙ってしまった。今度はこちらから声をかけてみる。 「あー… 曙、さん?」 「…して、あたし…」 「え?」 「どうして、あたしなのよ…! あたしみたいな一駆逐艦じゃなくたって、もっと綺麗で強い、戦艦や空母の方々にだって、 アンタをすっ…好きだって…言ってる人もいるのよ…!」 「あー、金剛なんか特にな。光栄なことだよ…でも俺は、お前がいいんだ」 「…っ …あたしは…っ 提督に、いつも…いことばかり、言って…っ」 「もう慣れたよ」 「ド、ドMなのっ!?」 「ははっ、そうかもしれんな…で」 「え…」 「どう、なんだ。受けてくれる…か?」 「…」 「…」 「あたし…は、提督のこと、は…好きとかっ、そんなんじゃなくて…」 「うん」 一生懸命言葉を紡ぎだす曙を、じっと待つ。 「どっちか…って、言えば、…その、かっ、感謝とか、尊敬とか、信頼とか、そういうので」 「…うん」 感謝だって!尊敬だって!あの曙が! 俺はこの時点で奇声を発しながら走り出したい気分だったが、ダメだ、まだ堪えるんだ。 今の本題はケッコンの方だ。尊敬と恋愛はまた別物だ。 「でもっ…提督が…そう言ってくれる、なら」 「うん」 「まあ、応えて…ても…かなって… きゃっ!?」 俯いてどんどん小声になる返事を続ける曙の可愛さに堪えられず、思い切り抱きしめる。 「やった!曙、俺はお前を幸せにするぞ!んで、俺もなるぞ!」 「ち、ちょっと!いきなり何サカッてんのよこのクソ提督!」 「うるせえ!これがはしゃがずにいられるか!コラ暴れるな大人しくしろ!」 「それが好きな女の子に言うセリフ!?ちょっと苦しいってば一旦離れむぅっ…!?」 唇を塞いでやると途端に静かになった。そのまま頭を撫でてやると強張った体からも力が抜けていく。 息の続く限り柔らかい唇の感触を楽しみ、ようやく開放する。 「ぷは…っ …ちゃんと、セキニンは、取りなさいよ」 「勿論だ。ずっと大切にするよ、曙」 「ふん、今までだって、…してもらってたけどね。これからは、あたしも返してあげるわ」 「しおらしい曙も可愛いぞ」 「うるさい。一言多いのよ、アンタは」 「…曙」 「なに」 「…これからも、よろしくな」 「こちらこそ、よろしくね。…提督」 ****************************************************************************** この後、複数艦と「ケッコン」する方法があることをひた隠しにしていたことがバレ、 大層不機嫌になった曙をなだめるのに苦労することになるのは、また別の話。いや、しませんよ? これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/